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検閲ソフト搭載に反対=中国に書簡送付-米商務長官ら(6月25日8時47分配信 時事通信)

【ワシントン24日時事】米国のロック商務長官とカーク通商代表部(USTR)代表は24日、中国商務部などに書簡を送り、インターネットの使用を一部制限するソフトウエアのパソコン(PC)への搭載を義務付ける措置を撤回するよう求めた。「広範な検閲」の可能性や世界貿易機関(WTO)ルールに抵触する恐れがあると警告している。
 中国政府は先に、青少年をポルノや暴力映像から守るとの理由で、7月以降に国内で販売されるPCを対象に、ネット上の有害サイトへのアクセスを規制するソフトを搭載するよう、内外のPCメーカーに指示した。 

 

このあいだ、米、カナダ、日本、欧州のPCメーカーも連名で反対の書簡を送っていました。

19家国外行业组织致函中国工信部 欲叫停绿坝  《联合早报网》 (2009-06-18 9.55am)

 

でも、中国政府としては考えを変えるつもりは毛頭ないようです。

しかも最近はGoogleが海外の「低俗情報」を紹介しているとして、処罰しようとしたり、警告(?)として一時中国大陸からの接続を遮断したりしていました。

最近の中国では治安や社会安定の維持、そして緑bar(グリーンダム)問題ともからんで、「低俗情報」追放キャンペーンを大々的に行っています。ここ一週間ほど、CCTV(中国中央電視台)のTVニュースでも連日Googleの「低俗サイト」問題やらなにやらを報道してます。

米グーグルは違法な低俗コンテンツを流している=中国外務省(6月25日18時0分配信 ロイター)

中国、グーグルを一時遮断 (6月26日8時2分配信 産経新聞)

<調査>半数以上のネットユーザーが有害サイト徹底廃除を支持―中国(6月27日10時23分配信 Record China)

(政府系通信社の調査なのに、半数近くのユーザーが賛成していないのが注目)

文化部下发通知规范动漫游戏会展交易节庆活动 (2009年06月24日 19:47:19  来源:新华网)

(アニメイベント、コミケなどへの規制。「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む で詳しく取り上げられています)

 

ポルノや「低俗」情報なら中国政府の大好きな百度 Baidu でも引っかかりますがね。
 
そして御用学者(専家)やサクラと思われる大学生を出演させて「政府には大賛成です」、「很黄很暴力」(とてもピンクで暴力的)みたいなことを言わせたりしています。
 
10月の建国六十周年に向けた最後の追い込みというところでしょう。
 
実質や内実はどうでもいい、とにかく表面上安定して調和(和谐)していればいい!
ああ、官僚主義、そして Big Brother
中国政府にとっての「低俗」で「有害」なサイトがどんなサイトかはもはや説明は不要でしょう。
 
去年の一般市民をシャットアウトした厳戒態勢の聖火リレーがいい例でしたね。
(去年の大連の聖火リレーに関するブログ記事)
 
ほかにも、テレビで「古きよき」毛沢東時代の話をどんどん流したり、しまいには携帯電話でも「愛国的」な内容や人民に奉仕する模範共産党員の物語の動画(『紅色的記憶』、『永遠的豊碑』CCTVのニュースの特集コーナー)を配信して、若者に見せようとしてます。
若者ではあまりというかほとんど見る人がいないというのが涙を誘いますが・・・・・・
 
インターネットって、そしてこの国って、いったい誰の物なんでしょうね。
 
私の意見を言わせてもらいますと、「低俗」な内容やふざけたコンテンツがあってこそ、世の中に活力が生まれますし、「高尚」な芸術や真面目なコンテンツもよりいっそう輝くことができるのです。
 
最後にもう一つだけ。
 
中国の偉い人はいつもこう言います。愛国心や奉仕の心は崇高で美しいと。
それは認めましょう。私も愛国的な日本人ですから。
ですが、自分は特権にあぐらをかき、他人にばかり奉仕を求めるのはこの世で最も下劣で醜いことだと思います。