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自分が今まで読んできたノンフィクション本ベスト5。はてなハイクにも載せた。
アジア・中国関連書は多すぎて決められないので割愛。 

山際淳司『スローカーブをもう一球』角川文庫、1985年
木村元彦『悪者見参――ユーゴスラビアサッカー戦記――』集英社文庫、2001年
最相葉月『星新一――一〇〇一話を作った人――』新潮社、2007年
渡辺洋二『彗星夜襲隊――特攻拒否の異色集団――』光人社NF文庫、2003年
宮脇俊三『時刻表昭和史(増補版)』角川文庫、2001年


『スローカーブをもう一球』は山際淳司の名作スポーツノンフィクション選集。「江夏の21球」と、独力でボート・シングルスカルのオリンピック代表を目指した男の奮闘を描いた「たった一人のオリンピック」がおすすめ。


『悪者見参――ユーゴスラビアサッカー戦記――』はサッカーから見たユーゴ紛争史。セルビアが国際的「悪者」となった過程、陰惨な紛争の実態、珠玉のタレント集団を擁していたユーゴスラビアサッカー界の崩壊過程は読んでいて胸に迫った。私がユーゴ紛争に関心を持つきっかけとなった本。

 
『星新一――一〇〇一話を作った人――』は綿密な取材により星新一の人間的実像を明らかにした評伝。だがそれだけにとどまらず、日本SF界草創期から発展期にかけての多くのSF作家たちの群像劇ともなっている。日本SF史の貴重な史料。


『彗星夜襲隊――特攻拒否の異色集団――』は、太平洋戦争末期、全軍特攻の流れに抗し、合理的な正攻法を貫いた「芙蓉部隊」について扱ったもの。絶望的な状況に追い込まれながら、空虚な精神論や思考停止に陥らず、勝つためには何をすべきかを絶えず追求しつづける指揮官と隊員たちの姿勢は凄いの一言。仕事や生活で行き詰まったときに読み返すことにしている。


『時刻表昭和史』は昭和初期から終戦直後までの時刻表と著者の鉄道旅行体験により綴る昭和史の一断面。玉音放送が行われた時も鉄道は普段どおり動いていたのは驚き。

追記:記事にアマゾンの商品リンクを貼りました。また、書式を一部改めました。
最相葉月『星新一――一〇〇一話を作った人――』はその後文庫化されましたので、文庫版のリンクを貼りました。
(2015.1.22)