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北京の建設現場は宝の山、磁器掘り暗躍

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20101221-OYT1T00971.htm

【北京=佐伯聡士】北京のオフィスビル建設現場で、夜陰に乗じて懸命に働く人々がいる。

 といっても建設工事に携わる民工(農村からの出稼ぎ労働者)ではない。明や清時代の磁器のかけらを命がけで掘り出し、収集家に高値で売りさばく仕事師たちだ。その数1000人ともいわれる。危険と隣り合わせの商売だが、ゴミが宝に変わる瞬間が彼らをとりこにしてやまないようだ。

(中略)

 本当の価値は素人にはわからないが、収集家には大変な人気だそうだ。欠けた磁器を集める人もいれば、かけらを装飾品に使う人もいる。中国紙「新京報」によると、今年上半期、北京で開かれたオークションでは、158件の欠けた磁器が取引され、取引額は計688万元(約8670万円)に上ったという。

(後略)

(2010年12月21日 22時33分  読売新聞)
(2011年1月1日アクセス)

 

 目利きにとっては、単なる破片でも宝の山。
 元・明・清代の磁器は、高級品で保存状態良好なら新車一台分ぐらいの値段がつくし、破片でも相当高値がつくらしい。

 以前、瀋陽に留学していた頃、大学の先生に磁器の破片のコレクションを見せてもらったことがある。先生曰くかなりの値打ち物らしい。先生は磁器の破片を手にとりながら、「これは清代の〇〇で何百元、これは何千元ぐらいの価値がある」、「これは××なので、値打ち物」、「これは露店で安く買ってきた物だが、実はかなり価値がある」と、色々蘊蓄を語ってくれた。

 最も、素人の私には単なる瀬戸物のかけらにしか見えず、説明を聞いてもなにがなにやらさっぱりわからなかった。なかなか奥が深い世界のようだ。

 瀋陽でさえこうなのだから、北京はいうまでもないだろう。日本の京都と同じで、地面を掘ったら文化財に突き当たる土地だ。

 今度北京に行く機会があったら、骨董市を冷やかしてみようかな。

 ただ、こうした磁器の破片は、「骨董品」としてではなく、やはり「文化財」としてきちんと保護されるのが望ましい。それに、こうした盗掘はやはりよろしくない。