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马上(馬上) ma3shang 

(意味)まあそのうちに、できるかぎり努力するがいつになるかはよくわからない

(本来の意味)すぐ、もうすぐ

 久々の更新。
 1994年、私が初めての一人旅で神戸・天津間のフェリー(燕京号)に乗って瀬戸内海を航行しているとき、船内放送で「马上看见濑户大橋」(もうすぐ瀬戸大橋が見えます)というお知らせがありました。私は船内で知り合ったバックパッカーの方々と急いで甲板に上がりました。
 でも、待てど暮らせど瀬戸大橋は見えてきません。瀬戸大橋が見え始めたのは放送から30分以上も経った頃、瀬戸大橋の下を通過したのは放送から一時間ぐらいたってからでした。
 みんなは苦笑い。「なにが「もうすぐ」だよ~」と言いながら、瀬戸大橋の眺めを楽しんでいました。

 これが、私の「马上」との出会いでした。

 その後紆余曲折があり、2004年春から中国で生活するようになりました。

 中国では、何か手続きをしたり、電話でタクシーを呼んだり、商品の配送を依頼したり、何か物事を頼んだりした場合、私が「今どうなってますか?」、「いつ来ますか?」などと質問すると、決まって「马上!马上!(もうすぐ!もうすぐ!)」と答えてきます。

 でも、実際に手続きが完了したり、タクシーが来たり、商品が届いたり、物事が終わるのは、それから1分後のこともあれば、15分後のこともあり、1時間後のこともあり、半日、場合によっては数日、1週間経ってからということもあります。

 要するに「马上」は、時間的な範囲が非常に広い言葉です。日本語でいえば「近い将来だけどいつになるかはなんともいえない」、「できるかぎり急ぐけど、いつになるかはよくわからない」というぐらいの意味に取っておいたほうが無難です。「もうすぐ!もうすぐ!」といって、とりあえず問題を先送りするケースも多いです。

 私が以前住んでいたアパートで風呂場の換気扇が壊れたとき、大家さんに「いつ修理してくれるんですか?」と聞くと「马上!马上!」というばかりで、一向に修理してくれず、いつの間にやらうやむやになってました。まあ、通気性がいい風呂場だったので、換気扇がなくてもそれほど困らなかったのですが。

 ですので、中国で何か急ぎの用事があるときは、相手方に明確な日付や時間を聞いておき、できれば書面による証拠(契約書・引換証など)を残しておいたほうがいいでしょう。

 (90年代に比べれば、かなりマシにはなってきてますけどね)