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 24日午後2時頃ホテルに着き、チェックイン。

 しばらく休んでから、3時頃に歩いて瀋陽故宮へ。

 懐遠門(通称「大西門」)をくぐって故宮へ。
 元々城門があった場所に城門風のビルが建っている。
 2008年秋以来、約4年ぶりの瀋陽故宮なのでちょっと興奮気味。

懐遠門(城門風のビル)
懐遠門(城門風のビル)

満文門額(復元)
懐遠門内側の満文門額(後述の清代の満文門額から採字か?)
老満文で gorokibe gosire duka(懐遠門。満文を直訳すると「遠きを慈しむ門」)とある。

世界遺産指定記念碑
瀋陽故宮南西の世界遺産指定の記念碑

 瀋陽故宮南西の下馬碑(復元)を見てまたまた興奮。
 いよいよ瀋陽故宮へ来たという気分に。
下馬碑
下馬碑

 碑文は、左から順に満洲語・モンゴル語・チベット語・ウイグル語・漢語で、

諸王以下の官人たちはここで馬から下りよ

という内容が刻まれている。

 故宮南西の轎馬場側の入口から入場。入場券は60元。
 値段は北京故宮博物院並み。
 轎馬場とは宮殿にやってくる轎(かご)や馬を置いておく場所で、現在は駐車場として使われている。
 ある意味、伝統に則った使い方をされているわけだ。

入場券売場轎馬場
轎馬場東側入場券売場         轎馬場 

瀋陽故宮案内板
瀋陽故宮案内板

 入口には新しい瀋陽故宮の案内板が設置。
 ただ、案内板の日本語がひどくてゲンナリ。「コウタイキュウ」って誰や?「皇太極」の音読みのつもり?
 以後、故宮内の各建築の案内板の日本語説明文を読むたびにがっかり。
 オンライン機械翻訳並みのひどい日本語だし、清朝史関連の固有名詞や専門用語も全然翻訳できていない。しかも中国語説明文の難しい部分を適当に飛ばして訳している。
 中国の観光地や公共施設の日本語説明文は珍妙な物が多いが、ここは特にひどい。
 中国人には、日本人並みかそれ以上に日本語を使いこなす者も多いが、こうした観光地や公共施設の日本語説明文は一向に改善されない。なんとも摩訶不思議。おそらく、いい加減な翻訳者に丸投げして、ろくにチェックもしてないんだろう。
 瀋陽には領事館もあるし、在留邦人も多いのだから、誰かにネイティブチェックを頼めばいいのに……。

翻訳者出てこい!
内容は壊滅状態……
「コウタイキュウ」って誰やねん?

 故宮の建築は素晴らしいし、文物の展示内容・展示方法も4年前に比べて充実・改善されていただけに残念。

 以上、敢えて苦言を呈させていただいた。

 

 今回は故宮の中を歩き回りながら、写真を撮りまくった。
 周りの観光客を観察してみると、キャノンやニコンのデジイチを持っている人が多い。みんないいカメラを持っている。
 貧相なコンパクトデジタルカメラで撮影している自分が恥ずかしい(苦笑)

 それにしても日本のブランド物カメラを持っている人が多い。
 94年に初めて瀋陽故宮を見学した時は、自分のカメラを持っている観光客は圧倒的少数派だったが、今はみんないいカメラを持っている。
 みんな豊かになったんだなあと、しみじみとした気分になった。

東七間楼
東七間楼

 崇政殿東側の東七間楼で「清宮建築技術展」という展示が行われていた。
 清朝の宮殿建築技術についての展示。色々な文物、出土物や模型が展示されており、内容はかなり専門的。
 瀋陽故宮の建築様式と満洲族・漢族等の建築様式との関係にも細かく触れていた。
 建築史に関心のある人にはお勧めの展示。

CIMG0123
入口 「清宮建築技術展」の額が掛かっている

CIMG0141汗王宮
フェ=アラのヌルハチ居所の復元模型  ヌルハチの「汗王宮」の復元模型

 ヌルハチの初期の居城フェ=アラ(撫順市新賓満族自治県)のヌルハチ居所の復元模型は、1595年にフェ=アラを訪問した朝鮮の使節申忠一の記録『建州紀程図記』の記録に基づくものらしい。
 「汗王宮」の復元模型は『盛京城闕図』に基づくものらしい。「汗王宮」は最近発掘調査が行われている。詳しくは本ブログ記事の「瀋陽「汗王宮」についてのニュース」を参照されたい。

煉瓦關雎宮と永福宮の銘のある煉瓦
瓦その他装飾
各種文物・出土物
懐遠門満文門額(乾隆二十六年重修)
懐遠門満文門額(乾隆二十六年重修)
老満文:gorokibe gosire duka(懐遠門。満文は本記事冒頭2枚目の写真の満文門額と同内容)
満洲族住宅の特色清寧宮の煙突と民家の煙突各種建築瀋陽故宮と山西人技術者満洲族の民家硬山式
瀋陽故宮の建築様式と満洲族・漢族の建築様式との関係

 瀋陽故宮の建築様式と東北の満洲族民家の様式には相互に密接な関係があることが写真パネル等で説明されていた。また、瀋陽故宮の瑠璃瓦は山西人技術者によるものとのこと。

鳳凰楼正脊
鳳凰楼正脊(ガラス越しに撮ったので上手く撮れませんでした)

 鳳凰楼の正脊(屋根最上層の棟部分に乗せられた細長い装飾)。
 下記リンク先記事によると、現在の極彩色の正脊に交換されるまでは、この黄瑠璃の正脊が屋根に乗っていたらしい。史料による考証の結果そうしたとのこと。
 沈阳党建–皇宫深苑旧貌新颜 (2012.9.12閲覧)

 そのほか、柱の木の組み方、石造りの装飾、柱の朱の塗り方等々清朝の宮殿建築技術に関する説明が盛り沢山。
 非常に面白い展示だった。 

 展示を見終わった後は大政殿や内廷の諸建築を見て回った。

 大政殿
大政殿

 大政殿の屋根に草が生えていた。
 ちゃんと手入れして欲しい。

 あちこち写真を撮影したが、ここには到底掲載しきれないので、フォトギャラリーにアップロードしたり、これまで書いてきた瀋陽故宮関連記事の中に追加する形で少しずつ紹介していきたいと思う。

 さて、写真を撮影中、なんとカメラの電池が切れてしまった。
 故宮で本格的に撮影を始めてからわずか1時間ほどしか経っていない。
 どうやらバッテリーが寿命らしい。
 2006年に購入してからずっと使い続けていたので、無理もない。

 撮影したい場所がまだまだたくさんあったので、翌日再度故宮で撮影することに。
 故宮を一通り見てから、中街の家電量販店で700元程の新しいデジカメを購入。
 2006年に買った古いデジカメの3分の1の価格だが、画素数は3倍以上。
 技術の進歩って本当に素晴らしい!
 あと、店員さんが親切で好感がもてた。
 昼からあちこち動きまわったせいで、暑さと疲れで頭がぼーっとしていたが、親切に対応してくれて助かった。

 デジカメ購入後、「李連貴燻肉大餅」で夕食。
 美味しかった~
 ただ、たくさん頼みすぎて、少し残してしまった……もったいない!

 ホテルに帰って、シャワーを浴びてすぐ寝た。
 
翌25日も瀋陽故宮を見学。
 それについては次回。