帰省雑記 その四

 2月5日は、梅田やかっぱ横丁界隈をぶらぶら。

 2月6日は、昼まで寝てから、かっぱ横丁の古書の街の藤沢書店へ。

 本を2冊売ってから、五十嵐牧太『熱河古蹟と西蔵芸術』(洪洋社、1942 → 第一書房、1982)を購入。以前から探していた本。戦前の承徳(熱河)離宮の写真が大量に掲載されており、史料的価値が高い。本自体は戦後のリプリントだが、いい本(初版だったら手が出なかっただろう)。

 店の人に聞くと、着払いでの買取もしているらしいので、実家の『漢語大詞典』と『清史稿』(中華書局)の買取の相談。

 『漢語大詞典』と『清史稿』は96年の中国旅行時に瑠璃廠の中国書店で購入したもので、大学院生時代は非常に役に立ってくれたが、あまりにもかさばるので中国には持って行けず、最近はずっと実家の本棚で死蔵されていた。その後『漢語大詞典』は中国で縮刷本を購入したし、『清史稿』も最近ではネットでの電子テキストの利用が主体に。

 それにもし原典が見たければ、大連の図書館にもある。

 店の人は買取値はあまり期待できないようなことを言っていたが、死蔵するより誰かに読んでもらったほうが本も幸せだし、実家もいずれ引っ越す予定なので、売ることにした。翌7日に荷物をまとめ、8日に発送した。

 今まで本当にご苦労様でした。

 7日は藤沢書店への発送の荷造りをした以外は、家でのんびり過ごした。