中国語翻訳作業用オンライン辞書・辞典(一)中国語辞書・辞典

 現在使用しているオンライン辞書・辞典について数回に分けて紹介していきたいと思います。紹介内容は以前セカンドブログ「ひつじのくずかご」に書いた記事「オンライン中国語辞書」を修正したものです。
 これから紹介する辞書・辞典のリンクは本ブログのヘッダ下部の固定ページ「
中国語翻訳作業用オンライン辞書・辞典リンク集」にまとめて掲載中です。
 以下の感想・評価はあくまで私の独断と偏見によるものですが、ご参考になれば幸いです。

 

オンライン中日・日中辞書

 「中日辞書 北辞郎」は新語・流行語に強い。広東語語句も収録。語義の解説の質も高い。また、語句を検索して見つからなかった場合は、引き続き他の辞書・事典サイトで検索することもできる。私もこのサイトには常々お世話になっている。オンライン辞書で真っ先に使用するサイト。
 語句の用例・例文が収録されていないのが玉にキズ。

 「Weblio日中中日辞典」はWeblio上の他の辞書との横断的検索が可能。

 goo辞書の「中日辞書 – goo辞書」・「日中辞書 – goo辞書」は簡略な中日・日中辞書。音声再生機能あり。初学者向けか。こちらは仕事ではほとんど使ったことがない。

 

オンライン中英・英中辞書

 中国語、特に科学技術関連の文章は英語から翻訳(直訳)したと思われる語句・概念が多く使用されている。そこで、中国語語句を一度英訳してみると意味を確認しやすくなることがある。従って、中国語・日本語間の翻訳でも、中英・英中辞書を使う機会が多くなる。
 「
Dict.cn海詞」は新語や技術用語にわりと強いので、中国語の技術用語の意味を確認する際によく使用している。
 使用方法はシンプルで、検索ウインドウに英語語句を入力すると対応する中国語語句が自動的に表示され、同様に中国語語句を入力すると対応する英語語句が自動的に表示される。
 また、同サイトの「
海詞縮略語」(英語略語辞典)と「海詞人名」(人名英語表記・中国語表記対照辞典)も便利。英語略語の中国語訳や英語圏の人名の中国語表記を知りたいときに使える。
 非常に使いやすく、中国のオンライン中英・英中辞書サイトの中では一番お世話になっている。
 なお、同サイトには「
海詞上海話」(上海語会話集)・「海詞広東話」(広東語会話集)もあるので、興味のある方は使ってみては?

 最近になり、「Dict.cn海詞」に「韓⇔漢」(中韓・韓中辞典)、「日⇔漢」(中日・日中辞典)も追加されたが、オンラインでは今のところ語義解説の一部しか表示されない。完全な形で使用するには携帯電話へのAndroidアプリのダウンロードが必要とのこと。(これら両辞典は現在のところオンラインでは実用に耐えないので、「中国語翻訳作業用オンライン辞書・辞典リンク集」には掲載しなかった)

 

オンライン中中辞書

  • 中華語文知識庫(大陸版)
  • 中華語文知識庫(台湾版)

 「中華語文知識庫」は中国大陸と台湾が共同で制作した辞書サイト。大陸版では簡体字で検索、台湾版では繁体字(正体字)で検索する。
 大陸と台湾の間では語句の意味・用法が異なることが多いが、本サイトでは異なる意味・用法をそのまま残し、対照した形で表示されるので、非常に有用。
 自分の仕事でも大陸の文書と台湾の文書の両方を扱うので、この辞書サイトが開設されて非常に助かっている。
 「中華語文知識庫」の詳しい解説は下記のリンク先を参照。

東方書店 中国~本の情報館~
北京便り’12/03 中国大陸と台湾が共同編纂『両岸常用辞典』出版へ

(2014.2.11閲覧)

 

【追記】
 本エントリは先週アップロードしたものですが、当方のミスでブログが消えてしまいましたので、再アップロードいたしました。ご迷惑をお掛けして申し訳ありません。

中国語翻訳作業用オンライン辞書・辞典(一)中国語辞書・辞典” に対して2件のコメントがあります。

  1. myoukaku より:

    いつも御世話になります。積雪、その後の除雪と関東大雪の影響で初めて対峙することばかりです。
    さて、今回の記事は参考になりました。専攻以外の第二外国語履修学生には今までNAVERをアナウンスしておりましたが、閉鎖されたので、今回の記事を参考にしようかと思います。今週はまた降雪とのことで、些か懸念しております。

    1. 電羊齋 より:

      こちらこそいつもお世話になっております。
      ニュースで関東地方の豪雪を拝見しておりますが、大変なことになっていますね。
      まだまだ厳しい寒さが続くかと思いますが、何卒ご自愛下さい。

      この記事はまだまだ至らない点も多々ありますが、よろしければご自由にご利用ください。
      自分がこれまで蓄積してきた中国語のノウハウの「棚卸し」も兼ねて、今後もこうした記事を少しずつ載せていきたいと思っています。

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