読書記録(2014年6月)

 今回も「読書メーター」の「まとめ」機能を使用して生成したブログ用記事を掲載。生成したブログ記事は、フォントは本ブログの体裁に合わせてメイリオに変更し、その他行間隔等を適宜修正した。
 6月は5月よりはマシな読書量になったかな。

2014年6月の読書メーター
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:1235ページ
ナイス数:18ナイス

北斗の拳 イチゴ味 2 (ゼノンコミックス)北斗の拳 イチゴ味 2 (ゼノンコミックス)の感想
冒頭のアニメ版オープニングのパロディの芸の細かさといい、南斗聖拳でユニットを結成してみたりと、相変わらず弾けてるのがいい。一番笑えたのはやっぱり「生・無想転生」!
読了日:6月4日 著者:行徒妹,河田雄志,原哲夫,武論尊

王安石―北宋の孤高の改革者 (世界史リブレット人)王安石―北宋の孤高の改革者 (世界史リブレット人)の感想
王安石の新法の宋代史における位置づけ、王安石の生涯、新法の内容、新法への批判意見、王安石が行った異論の排除、王安石の持つ輿論観と国家像、そしてその後の王安石と新法への歴史的評価の変遷をコンパクトにまとめてあり、王安石を知る上での良き入門書として読める。個人的に興味深かったのは、王安石と新法に反対した司馬光は対立関係にあったものの、強い皇帝権力をいただく国家像を志向していたという点で共通していたという著者の指摘。また、注や表により、当時の人物や官職について丁寧な説明がされており、読んでいて非常に助かった。
読了日:6月21日 著者:小林義廣

女流阿房列車 (新潮文庫)女流阿房列車 (新潮文庫)の感想
自分もどちらかと言えば、列車でうたた寝したり、ボーっとしながら流れに任せて移動するのが好きな「ゆる鉄」なので、著者の視点には共感できる点が多かった。特に面白かったのは東京の地下鉄全線完乗の「メトロな女」と東海道五十三次を乗り継ぐ「膝栗毛な女」で、まさに無目的に列車旅をする「阿房」列車の醍醐味!次は本家の内田百閒の方を読んでみようかと思う。
読了日:6月22日 著者:酒井順子

目からウロコの琉球・沖縄史―最新歴史コラムの感想
琉球・沖縄史の面白エピソードをふんだんに紹介しており、楽しく読める。また、その内容には最新の学術研究の成果が反映されており、琉球・沖縄史の歴史像が以前とは大きく変わっていることも理解でき、非常に面白かった。だが、著者が「あとがき」で「実はこの本で紹介した『目からウロコが落ちる』話は、研究界では今さら言うほどのことでもない“常識”がほとんどなのです」と記しているように、そうした新しい歴史像はなかなか一般には行き渡っていない。もっとも、これは東洋史など歴史学の他分野にも共通して言えることだが。
読了日:6月23日 著者:上里隆史

目からウロコの琉球・沖縄史 ぞくぞく!目からウロコの琉球・沖縄史 ぞくぞく!の感想
続編となる本書では琉球・沖縄史のトリビアのみならず、遺跡、文化財及び考古学的成果も重点的に紹介しており、興味深く読めた。あと「おまけ」の「大正時代・沖縄の珍座談会」の内容には苦笑。人間って変わらないなあ……(^_^;)
読了日:6月24日 著者:上里隆史

山本五十六 (人物叢書)山本五十六 (人物叢書)の感想
山本五十六につき、戦中戦後に行われた顕彰と伝説化を排し、史料に基づく客観的記述に徹した伝記。著者は、いち早く航空戦の時代を予見した山本の先見性・独創性を評価しつつも、艦隊決戦の伝統を打破できず、かつ海軍軍人の旧来の思考法からも完全には脱却できなかった山本自身の限界にも目を向けている。自分も幼少の頃から戦記物の本、映画・テレビドラマ等で「英雄」・「名将」としての山本五十六像を刷り込まれてきただけに、本書の客観的記述からは得るものが多かった。
読了日:6月28日 著者:田中宏巳

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