読書記録(2014年8月)

 今回も「読書メーター」の「まとめ」機能を使用して生成したブログ用記事を掲載。生成したブログ記事は、フォントは本ブログの体裁に合わせてメイリオに変更し、その他行間隔及び書名・副題の文字間隔等を適宜修正。
 最近は多忙のため読書記録以外のブログ更新が滞っており、心苦しい限りです。
 今月こそは更新ペースを少しずつ上げていきたいと思います。

2014年8月の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:2607ページ
ナイス数:21ナイス

浜村渚の計算ノート (講談社文庫)浜村渚の計算ノート (講談社文庫)の感想
いやあ。大の数学嫌いのこの私としたことが、なんと最後まで読んでしまった。個人的には地図の四色問題の話と円周率の話が面白かった。地図の四色問題を利用したテロへの対抗手段はちょっと「反則」だと思うけど(苦笑)。そして円周率の話での主人公の決め台詞がカッコいい!
読了日:8月4日 著者:青柳碧人

定吉七番の復活定吉七番の復活の感想
ひさしぶりの定吉七番との再会はうれしい。いい意味でのくだらなさも健在だし、パロディーも多くて楽しめた。しっかし、ラスボスも含め、モデルまるわかりの登場人物をいろいろ出して大丈夫かいな?(((^_^;)
読了日:8月4日 著者:東郷隆

訣別橋下維新を破った男 (単行本)訣別 橋下維新を破った男 (単行本)の感想
著者はかつての盟友だった橋下氏をそれなりに高く評価しているし、「二重行政の解消」という大阪都構想の出発点自体には賛成していたが、都構想での堺市の位置づけをめぐり結局は「訣別」。そしてしたたかな戦略と精力的なドブ板選挙で維新の会の空中戦を破った。著者は本来橋下氏の心強い味方となっていたかもしれない存在だったがそうはならなかった。本書に詳述されている「訣別」の経緯には、橋下氏と維新の会の問題点が凝縮されているように思った。また、地方自治制度・政令指定都市制度とその実態についても詳述されており、勉強になった。
読了日:8月6日 著者:竹山修身

喧嘩両成敗の誕生 (講談社選書メチエ)喧嘩両成敗の誕生 (講談社選書メチエ)の感想
本書では、まず室町時代の数々の紛争事件の記録から、当時の人々の法意識・法慣習をわかりやすく解説。記録に見られる殺気に満ちた「キレる中世人」、強烈な名誉意識、自力救済思想、人命の軽さにはただただ驚くばかり。その上で著者は、紛争を解決する知恵として、中世人の「同害報復」・「衡平」・「相殺」思想を土壌として、「喧嘩両成敗」という法(法慣習)が生み出されていく過程を明快に解説。プロローグとエピローグでの、現代日本になおも残り続ける「喧嘩両成敗」意識の根強さとその問題点についての指摘には色々考えさせられた。良書!
読了日:8月10日 著者:清水克行

マイノリティーの拳: 世界チャンピオンの光と闇 (新潮文庫)マイノリティーの拳: 世界チャンピオンの光と闇 (新潮文庫)の感想
以前、単行本を読み、今回文庫本となったのを機会に再読。文庫版あとがきでは著者と取材対象のボクサー・関係者たちのその後について語られ、時の流れを実感。それにしても、自らの拳で貧困から抜け出して栄光を掴んだマイノリティーの黒人ボクサーたちが、プロモーターの意向、政治力、マッチメイクに左右され、やがて貧困に逆戻りしていく様は痛ましい。だが、決して諦めず、リングで、引退後の人生で闘い続ける彼らの姿は美しい。著者のボクサーたちとの心の交流が生み出した入魂の名著。
読了日:8月10日 著者:林壮一

清初対モンゴル政策史の研究 (汲古叢書 87)の感想
清初(主にホンタイジ時代)の対モンゴル政策の検討を通じ、清という国家の政権構想、在り方を論じている。著者は、ホンタイジの外交・婚姻によるモンゴル諸部取り込みの背景にはマンジュ国(清)ハンとしての姿、八旗の権力分散的情況を勝ち抜こうとする両黄旗王としての姿があったとする。特に興味深いのは、ホンタイジがモンゴル諸部に対する出兵要請・兵力動員の機会を利用し、彼らに八旗と同一の行動を取らせ、同一の軍規を守らせることで、清による法支配を浸透させたという指摘。日本の戦国大名・江戸幕府のやり方に相通じる所があり面白い。
読了日:8月15日 著者:楠木賢道

第一阿房列車 (新潮文庫)第一阿房列車 (新潮文庫)の感想
頑固なまでにマイペースな先生とのほほんとした「ヒマラヤ山系」君とのやりとりが楽しい列車旅。「阿房」とはマイペースなことと見つけたり!また、本作品からはそこかしこに戦災の跡が残りながらも復興に向け走りだした鉄道と日本各地の姿もかいま見える。今回は講談社刊行の『内田百閒全集』の方で読みましたが、感想投稿数が多いこちらに感想を書かせていただきました。
読了日:8月23日 著者:内田百けん

泣き虫泣き虫の感想
高田延彦という人物のプロレス・格闘技人生は、新日本プロレス入門の決断などの数少ない例外を除き、常に周囲の状況に流され、かつ周囲から期待される役割を演じようと必死にもがき続けた人生だったのだなあと思った。この本が上梓されたのが11年前の2003年。あれから高田はどれだけ幸せになれたのだろうか?
読了日:8月23日 著者:金子達仁

浪速のロッキーを<捨てた>男稀代のプロモーター・津田博明の人生浪速のロッキーを〈捨てた〉男 稀代のプロモーター・津田博明の人生の感想
津田博明は確かにボクサーを「商品」だと言った。だが、著者が指摘するように、それは冷徹な言葉を吐き出すことで、自らを鼓舞しようとしたように思えてならない。本書を読む限り、彼はボクサーを商品として扱うことに徹しきれていないからだ。そして、同時にボクサーの心情にもうまく寄り添えない不器用な男でもある。彼は試行錯誤を繰り返しながらそれでも前へ進もうとする不器用な努力家だった。津田は葛藤の末に袂を分かった弟子「浪速のロッキー」こと赤井英和となんと似ていることか。この二人が和解できなかったことが残念でならない。
読了日:8月26日 著者:浅沢英

中国汚染の真相 「水」と「空気」で崩れる中国 (社会)中国汚染の真相  「水」と「空気」で崩れる中国 (社会)の感想
内容的にはこれまで日本や中国で報道されてきたことのダイジェストが多く、特に目新しい発見はないが、わかりやすくまとまっており、中国の環境汚染の現状を知る上での格好の入門書といえるかも。個人的には、第二章「水不足の実態」で「南水北調」プロジェクト及び中国各地のダムの抱える問題点、水の浪費問題を取り上げているのが良かった。これらの問題はPM2.5などの大気汚染問題に比べ、日本で報じられる機会は少ないが、今後の中国の環境問題を考える上で是非知っておくべき問題だからだ。
読了日:8月31日 著者:富坂聰

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