とあるツイートについて思ったこと

海上自衛隊の広報ツイートを見る。
どうも『ONE PIECE』のパロディらしいですね。
いつも思うことですが、自衛隊の広報って、結局何を目指してるのか、何が言いたいのか、誰にアピールしてるのかイマイチよくわからないんですよ。
萌えキャラを使ってみたり、マッチョ路線で行ってみたり、わけのわからん映像作品に協力してみたり……(どの作品かは敢えて言いません)。

自衛隊の広報を見ていると、良くも悪くも一貫した戦略がないように見えます。

しかし、どんな広報でも自衛隊が大好きな固定ファンには「ウケて」いるようです。
Twitterでの自衛隊広報アカウントは、自衛隊が大好きな固定ファンによる感謝と賛辞で埋め尽くされています。
彼らのツイートを見るに、彼らは自衛隊の実情と広報内容についてしっかり吟味した上で賛辞を送っているのではなく、どんなネタにも「ウケて」います。

あまり良い言い方ではないかもしれませんが、広報の「中の人」がどんなネタにでもウケる固定ファンに甘やかされて勘違いしてしまう芸人みたいなことにならないか心配です。

自衛隊には国民の広い層へのわかりやすい広報を目指してほしいと思います。
そして自衛隊のいいところも悪いところも、辛いことも、ダメなところも、今後の国防の課題についても正直にありのまま語ってほしい。
その過程では厳しい批判もあるでしょう。しかし、それでも国民としっかり向き合ってほしいと思いますし、国民としっかり向き合えば、国民も自衛隊を応援すると思います。
現に自衛隊はすでに多くの国民に理解されています。狭い固定ファンの「いいね」だけにこだわる必要はないと思います。

それがかつて陸上自衛隊に身を置いた者としての願いです。