2020/02/02 / 最終更新日時 : 2022/02/05 電羊齋 火器営 第四章 火器営設立の要因 はじめに 魏源以来、火器営編成の直接の要因は、対ジューンガル戦、特に、康熙二十九年(1690)におけるウラーン=ブトン(鳥蘭布通)の戦いにおいて清の火器軍が顕著な効果を挙げたことであるとする見解が主流である(1)〔 […]
2020/01/13 / 最終更新日時 : 2020/09/26 電羊齋 火器営 第三章 編成当初の火器営 はじめに 本章では、まず火器営の編成内容について検討し、次いで前章で述べた「漢軍火器営」との比較により、その特色を考察し、清朝軍事史上における火器営編成の意義を明らかにしたい。この問題は、これまで王兆春氏らが言及し、皇 […]
2019/02/20 / 最終更新日時 : 2020/09/26 電羊齋 火器営 第二章 康熙三十年以前の「火器営」 はじめに 火器営(満洲火器営)とは、一般に康熙三十年(1691)に満洲・蒙古旗人によって編成された火器専門部隊であるとされているが、康熙三十年以前の史料にも「火器営」はしばしば登場する。例えば『聖祖實録』卷一百三十 […]
2019/02/08 / 最終更新日時 : 2020/09/26 電羊齋 火器営 第一章 清代の火器とその運用 はじめに 本章では、清代における火器の摂取とその運用について、先行研究に基づいて概括的に述べ、本論への導入としたい。 第1節 火器の特色 火器の兵器としての特色を三点に整理すれば、 ①火器は高速の弾丸と、音と […]
2019/01/31 / 最終更新日時 : 2020/09/26 電羊齋 火器営 序 十五世紀以降の、西欧における火器の急速な発達は軍隊と戦争の形態を大きく変化させ、騎士による突撃と原始的な攻城具による長期間の包囲戦はマスケット銃兵と機動砲兵による火力を集中した戦いに取って代わられた。 この火器の発達 […]
2019/01/31 / 最終更新日時 : 2020/09/26 電羊齋 火器営 論文要旨 清朝は明との戦争で火器の威力を知り、火器の導入を決意し、佟養性ら投降漢人を利用しつつ、火器の運用がもたらすさまざまな問題をクリアしていった。 しかしながら、火器の輸送と補給は依然清朝にとって困難な問題であり続けたし、 […]
2019/01/31 / 最終更新日時 : 2020/09/26 電羊齋 火器営 凡例 修士論文のブログ掲載にあたり、以下の凡例に基づき、書式統一を行った。 一 全体構成 修士論文本文及び注において今回発見された明らかな誤り、欠落については、〔 〕により補注・修正を行った。 注・図は修士論文原文では文 […]
2019/01/29 / 最終更新日時 : 2020/09/26 電羊齋 火器営 修士論文ブログ版序 このたび、修士論文の本ブログでの公開を決意しました。 テーマは八旗の火器専門部隊である「火器営」について。 火器営についてのあらましは本ブログの以下のページにあります。 火器営――清朝の諸兵科連合部隊―― http: […]
2019/01/27 / 最終更新日時 : 2020/09/26 電羊齋 お知らせ 修士論文をブログで公開します。 修士論文の本ブログでの公開を決意しました。 テーマは八旗の火器専門部隊である「火器営」について。火器営についてのあらましは本ブログの以下のページにあります。 火器営――清朝の諸兵科連合部隊―― https://bit.l […]
2018/04/07 / 最終更新日時 : 2020/09/30 電羊齋 八旗制度 ヌルハチと火器(四) ヌルハチと火器(三) 五 対漢人政策の迷走 だが、ヌルハチによる火器導入は、思わぬ要因により頓挫することになる。それは対漢人政策の迷走であった。 ヌルハチは、遼東の漢人社会を支配下に収めた当初、漢人への「善政」により、 […]
2018/02/24 / 最終更新日時 : 2024/04/03 電羊齋 八旗制度 ヌルハチと火器(三) ヌルハチと火器(二) 四 「黒営」と「漢兵」 本章では、当時、火器を装備していた部隊として史料に現れる「黒営 sahaliyan ing」と「漢兵 nikan i cooha」について述べる。 まず、「黒営」の実態に […]
2018/01/06 / 最終更新日時 : 2020/09/30 電羊齋 八旗制度 ヌルハチと火器(二) ヌルハチと火器(一) 三 火器と弾薬の供給 では、火器部隊を編成するとして、それに必要な火器、弾薬はどこから入手していたのだろうか。 まず、火器、火砲についてであるが、管見の限り、ヌルハチ時代の史料には火器製造に関す […]
2018/01/02 / 最終更新日時 : 2020/09/30 電羊齋 八旗制度 ヌルハチと火器(一) はじめに アイシン国 Aisin gurun(後金、後の清朝)が本格的に火器を製造、使用し始めたのは、二代ハン(皇帝)ホンタイジの時代とされる。 『太宗実録』天聡五年(1631)正月壬午(八日)条の初の紅夷砲国内製造 […]
2015/01/26 / 最終更新日時 : 2024/05/23 電羊齋 八旗制度 岡田英弘『康熙帝の手紙』 岡田英弘『康熙帝の手紙』清朝史叢書、藤原書店、2013年1月(→岡田英弘『大清帝国隆盛期の実像――第四代康熙帝の手紙から 1661-1722』 (清朝史叢書、藤原書店、2016年)として改題再販) 「読書メーター」に掲載 […]
2012/08/10 / 最終更新日時 : 2021/01/28 電羊齋 八旗制度 火器・火薬関連記事(『内国史院檔』より) (財)東洋文庫のウェブサイトで公開されている後金・清代初期の史料『内国史院檔 天聡五年 I』の記事をつらつらと流し読みしていると、興味深い記事を発見した。 以下、上記ウェブサイトから引用。引用範囲は満洲語原文及びペー […]
2009/11/29 / 最終更新日時 : 2023/09/03 電羊齋 八旗制度 故宮の武器・武具 故宮太和殿西南の弘義閣南の細長い建物(弘義閣迤南西廡)には清代の武器と武具が展示されている。 (写真は全て2009年11月2日撮影)
2009/11/17 / 最終更新日時 : 2020/09/26 電羊齋 八旗制度 北京游記之二 ―大雪、火器営― 10月31日~11月1日 城壁を見終わってから、崇文門のホテルで翻訳会社のレクチャー・会議に参加。 普段メールや電話でしかコミュニケーションが取れないので、直接顔を合わせることができる貴重な機会。 会議後、近くのレストラ […]
2009/11/06 / 最終更新日時 : 2019/01/27 電羊齋 八旗制度 八旗吉祥物 八旗兵携帯ストラップ(鑲白旗) 11月2日 故宮養心殿前売店にて購入 15元 故宮で八旗マスコットを発見! その名も「八旗娃娃」(八旗人形)。ロゴをよく見ると右下に英語で“EIGHT BANNERS”と書いてある。「 […]
2009/11/05 / 最終更新日時 : 2020/09/26 電羊齋 八旗制度 11月5日 星期四 晴 やっと休める! 北京では翻訳会社のレクチャーと夜の食事会で、翻訳会社の方々や多くの翻訳者と交流することができ、大いに刺激を受けた。それに翻訳会社の方や翻訳者の方も、翻訳では私と同じような悩みを抱えていることを知ったことも大きかった。 北 […]
2009/07/28 / 最終更新日時 : 2019/01/27 電羊齋 八旗制度 王濤「清火器営初考」 王濤「清火器営初考」(『軍事歴史研究』2007年第3期) 著者の王濤氏は、太宗天聡年間から康熙年間の多くの史料に分析を加え、入関前の「八旗火器営」、「旧漢兵」(のちの八旗漢軍)から「漢軍火器営」そして「八旗満洲火 […]
2009/07/28 / 最終更新日時 : 2020/09/26 電羊齋 八旗制度 7月28日 星期二 晴转多云 无题 从上个周末到昨天,我一直做笔译工作。 今天没有翻译工作,我休息一天。 中午通过一家人才中介公司把简历投到某企业。笔译工作不稳定,所以我需要固定工作。 傍晚在网上发现有关清代火器营的论文,王涛《清火器营初考》(《军事历 […]
2008/05/10 / 最終更新日時 : 2020/09/26 電羊齋 火器営 火器営――清朝の諸兵科連合部隊―― 火器営は、康煕三十年(1691)に京旗の満洲、蒙古旗人によって編成された皇帝直属の火器専門部隊である。兵力は、時期によって異なるが約6000名~7000名であり、その任務は鳥鎗(火縄銃)を装備する騎兵と子母砲の統合運用 […]
2008/03/01 / 最終更新日時 : 2014/02/28 電羊齋 中央ユーラシア史 火薬の密売について――『年羹堯奏摺』から―― 年羹堯満文奏摺 『年羹堯奏摺專輯』上、中、下(台北 国立故宮博物院 1971年12月) 滿文読解の練習のため翻訳。 直訳気味で少し読みにくいかもしれませんが、できるだけ原文に忠実に訳しました。 凡例: 原文中の改 […]
2007/09/30 / 最終更新日時 : 2021/01/28 電羊齋 中央ユーラシア史 準回両部平定得勝図 京都国立博物館蔵 最近発見しました。 こちらのページで閲覧可能です。 京都国立博物館 収蔵品データベース http://www.kyohaku.go.jp/jp/syuzou/index.html まず、「収蔵品 […]
2006/08/05 / 最終更新日時 : 2021/01/28 電羊齋 火器営 清初の火器とその運用――火器営前史――1 ここでは火器営の前史として、清初における火器の摂取とその運用について、先行研究にもとづいて述べておきたい。 なお、清=後金の国号は、本文中では便宜上清に統一する。 一、火器の特色 火器の兵器としての特色を整理 […]