2022/07/11 / 最終更新日時 : 2024/05/23 電羊齋 中央ユーラシア史 熊倉潤『新疆ウイグル自治区――中国共産党支配の70年』 熊倉潤『新疆ウイグル自治区――中国共産党支配の70年』中公新書 2700、中央公論新社、2022年 新疆ウイグル自治区の歴史について、筆致を抑えて冷静に記述している。 中国共産党の新疆政策が中国国内外の情勢により常に揺れ […]
2022/07/10 / 最終更新日時 : 2024/05/23 電羊齋 東南アジア史 『岩波講座世界歴史12 東アジアと東南アジアの近世 一五~一八世紀』 【責任編集】弘末雅士・吉澤誠一郎、【編集協力】上田信『岩波講座世界歴史12 東アジアと東南アジアの近世 一五~一八世紀』岩波書店、2022年 近世の東アジア・東南アジア各地域の交流の深化、各地域の共時的な発展について論じ […]
2020/04/05 / 最終更新日時 : 2024/05/23 電羊齋 中央ユーラシア史 ユーラシアのなかの中国史――古松崇志『草原の制覇――大モンゴルまで』シリーズ 中国の歴史3 古松崇志『草原の制覇――大モンゴルまで』シリーズ 中国の歴史3、岩波新書、岩波書店、2020年3月 「中央ユーラシア」・「ユーラシア東方」という枠組を用い、ユーラシア史を貫く基調である狩猟遊牧民と定住農耕民の抗争・共生関 […]
2020/01/26 / 最終更新日時 : 2024/05/23 電羊齋 中央ユーラシア史 過去400年の中国外交史を一覧できる良書――岡本隆司・箱田恵子編著『ハンドブック近代中国外交史――明清交替から満洲事変まで』 岡本隆司・箱田恵子編著『ハンドブック近代中国外交史――明清交替から満洲事変まで』Minerva KEYWORDS 4、ミネルヴァ書房、2019年 今なぜ、近代中国外交史なのか。 それは本書の編著者である岡本隆司氏が述 […]
2020/01/26 / 最終更新日時 : 2024/05/23 電羊齋 中央ユーラシア史 「宇宙大将軍」だけではない歴史の深み――吉川忠夫『侯景の乱始末記――南朝貴族社会の命運』 吉川忠夫『侯景の乱始末記――南朝貴族社会の命運』志学社選書001、志学社、2019.12 本書は昭和四十九年(1974)に中公新書の一冊として刊行され、名著として愛されてきたが、長らく絶版のままとなり、古本が高値で […]
2020/01/13 / 最終更新日時 : 2024/05/20 電羊齋 中央ユーラシア史 ロシア人から見たトルグート兵――大北方戦争に現れた騎馬遊牧民 満洲旗人トゥリシェン Tulišen(図理琛)が書いたロシア旅行記『異域録』で面白い記述を見つけたので、つらつらと書いていく。 トゥリシェンは康熙五十一年(1712)ヴォルガ河流域で遊牧するオイラト・モンゴルの一部族トル […]
2020/01/05 / 最終更新日時 : 2024/05/23 電羊齋 中央ユーラシア史 関羽がつなげる「われわれ」意識、そして大帝国――太田出『関羽と霊異伝説――清朝期のユーラシア世界と帝国版図』 太田出『関羽と霊異伝説――清朝期のユーラシア世界と帝国版図』名古屋大学出版会、2019年9月 『三国志』の英雄・関羽は、周知のように中華圏で神として広く信仰されている。 そして、関羽の「霊異伝説」、すなわち神となっ […]
2019/04/19 / 最終更新日時 : 2024/05/23 電羊齋 中央ユーラシア史 概説書にして研究への扉――冨谷至・森田憲司(編)『概説中国史』(上)・(下) 冨谷至・森田憲司(編)『概説中国史』(上)・(下)、昭和堂、2016年2月 概説レベルの基本的記述と近年の研究の進展を反映した新鮮な内容がわかりやすくまとめられている。 それでいて、大学での本格的な中国史研究への手引きと […]
2019/04/18 / 最終更新日時 : 2024/05/23 電羊齋 中央ユーラシア史 辺境から見た「中国とは何か?」――神田信夫・松村潤・岡田英弘『紫禁城の栄光』 神田信夫・松村潤・岡田英弘『紫禁城の栄光』講談社学術文庫、講談社、2006年11月 (原著:神田信夫・松村潤・岡田英弘『紫禁城の栄光』大世界史11、文藝春秋、1968年4月) 本書を貫くテーマは、「中国」とは何か、そして […]
2019/04/17 / 最終更新日時 : 2024/05/23 電羊齋 八旗制度 単純な図式化に陥らない地道な研究――磯部淳史『清初皇帝政治の研究』 (立命館大学文学部人文学研究叢書) 磯部淳史『清初皇帝政治の研究』立命館大学文学部人文学研究叢書、風間書房、2016年3月 本書では、主に清朝初期の太宗、ドルゴン政権、順治帝親政期の三つの政権を扱っている。 太宗、ドルゴン政権、順治帝親政期につき、従来 […]
2019/04/17 / 最終更新日時 : 2024/05/23 電羊齋 中央ユーラシア史 今なお新しい明清史入門書――三田村泰助『明と清』 三田村泰助『明と清』世界の歴史14、河出文庫、河出書房新社 、1990年1月 (原著:三田村泰助『明と清』世界の歴史14、河出書房新社、1969年6月) 明清史の基本的な流れを押さえつつ、文化史、経済史、周辺諸勢力の動 […]
2019/04/14 / 最終更新日時 : 2024/05/23 電羊齋 東北アジア史 その後の「満洲」――梅村卓・大野太幹・泉谷陽子(編)『満洲の戦後――継承・再生・新生の地域史(アジア遊学225)』 梅村卓・大野太幹・泉谷陽子(編)『満洲の戦後――継承・再生・新生の地域史(アジア遊学225)』勉誠出版、2018年10月 本書目次 はじめに 梅村卓・大野太幹 Ⅰ 満洲に生きた人々の戦後 ハルビンにおける残留日本人と民族 […]
2019/04/13 / 最終更新日時 : 2024/05/23 電羊齋 中央ユーラシア史 当分野の必携書――小松久男・荒川正晴・岡洋樹(編)『中央ユーラシア史研究入門』 小松久男・荒川正晴・岡洋樹(編)『中央ユーラシア史研究入門』山川出版社、2018年4月 古代から現代、東は中国・東北アジア、西はヴォルガ・ウラル・コーカサスにわたる多様かつ壮大な中央ユーラシア史の研究動向が一冊にまとま […]
2018/04/07 / 最終更新日時 : 2020/09/30 電羊齋 八旗制度 ヌルハチと火器(四) ヌルハチと火器(三) 五 対漢人政策の迷走 だが、ヌルハチによる火器導入は、思わぬ要因により頓挫することになる。それは対漢人政策の迷走であった。 ヌルハチは、遼東の漢人社会を支配下に収めた当初、漢人への「善政」により、 […]
2018/02/24 / 最終更新日時 : 2024/04/03 電羊齋 八旗制度 ヌルハチと火器(三) ヌルハチと火器(二) 四 「黒営」と「漢兵」 本章では、当時、火器を装備していた部隊として史料に現れる「黒営 sahaliyan ing」と「漢兵 nikan i cooha」について述べる。 まず、「黒営」の実態に […]
2018/01/06 / 最終更新日時 : 2020/09/30 電羊齋 八旗制度 ヌルハチと火器(二) ヌルハチと火器(一) 三 火器と弾薬の供給 では、火器部隊を編成するとして、それに必要な火器、弾薬はどこから入手していたのだろうか。 まず、火器、火砲についてであるが、管見の限り、ヌルハチ時代の史料には火器製造に関す […]
2018/01/02 / 最終更新日時 : 2020/09/30 電羊齋 八旗制度 ヌルハチと火器(一) はじめに アイシン国 Aisin gurun(後金、後の清朝)が本格的に火器を製造、使用し始めたのは、二代ハン(皇帝)ホンタイジの時代とされる。 『太宗実録』天聡五年(1631)正月壬午(八日)条の初の紅夷砲国内製造 […]
2016/06/04 / 最終更新日時 : 2023/02/05 電羊齋 八旗制度 『満族史研究通信』・『満族史研究』がネットで見れます 『満族史研究通信』・『満族史研究』のバックナンバー、所収論文が、JSTの『中国・アジア研究論文データベース』で閲覧、ダウンロード可能になってました。 5月29日の満族史研究会でお知らせがありましたので、ここでも情報共有い […]
2015/08/01 / 最終更新日時 : 2024/03/06 電羊齋 書評 自動車から見たヨーロッパ、そしてソ連ーー桶谷繁雄『ソ連自動車旅行』 桶谷繁雄『ソ連自動車旅行』文藝春秋社、1961年 先月、速水螺旋人先生 @RASENJIN のツイートで本書の存在を知り、さっそく図書館で借りて読んでみた。 本書は1960年に西欧、ソ連、東欧を自動車旅行した著者と東京工 […]
2015/06/07 / 最終更新日時 : 2015/07/17 電羊齋 中央ユーラシア史 東京遠征 その四 親征平定東京方略 卷四 東洋文庫 下 東洋文庫の記事が長くなりましたので、二回に分けて再アップロードします。 ※写真をクリックすると拡大表示します。 ミュージアムではちょうど企画展「大地図展――フェルメールも描いたブラウの世界地図」が開催中。 […]
2015/06/07 / 最終更新日時 : 2024/05/23 電羊齋 中央ユーラシア史 東京遠征 その三 親征平定東京方略 卷三 東洋文庫 上 長い記事なので、二回に分けて再アップロードします。 ※写真をクリックすると拡大表示します。 神保町から地下鉄三田線に乗り、千石で下車し、不忍通りを北東に歩いて、東洋文庫へ。 東洋文庫入口 付設 […]
2015/05/27 / 最終更新日時 : 2015/07/16 電羊齋 中央ユーラシア史 河口慧海の銅像――堺市、南海七道駅前にて(2015.5.26) 日本チベット学の祖、河口慧海の銅像。 出身地の最寄り駅である南海七道駅前広場に立っています。 昨日、野暮用で堺に行った時に撮影。 写真はクリックすると拡大します。
2015/04/13 / 最終更新日時 : 2024/05/23 電羊齋 中央ユーラシア史 日本的、あまりに日本的な――安田峰俊『境界の民――難民、移民、抵抗者。国と国の境界線に立つ人々』 安田峰俊『境界の民――難民、移民、抵抗者。国と国の境界線に立つ人々』角川書店、2015年2月 周知の通り、現代の世界は「国民国家」というルールの下で動いている。 本書タイトルの「境界の民」とは、そうした国民国家体制の […]
2015/01/26 / 最終更新日時 : 2024/05/23 電羊齋 八旗制度 岡田英弘『康熙帝の手紙』 岡田英弘『康熙帝の手紙』清朝史叢書、藤原書店、2013年1月(→岡田英弘『大清帝国隆盛期の実像――第四代康熙帝の手紙から 1661-1722』 (清朝史叢書、藤原書店、2016年)として改題再販) 「読書メーター」に掲載 […]
2015/01/23 / 最終更新日時 : 2024/05/23 電羊齋 八旗制度 楠木賢道『清初対モンゴル政策史の研究』 楠木賢道『清初対モンゴル政策史の研究 』汲古叢書82、汲古書院、2009年12月 昨年8月に「読書メーター」に掲載した感想に加筆修正して掲載します。 本書は、主にホンタイジ時代を中心とする清初の対モンゴル政 […]
2014/03/19 / 最終更新日時 : 2024/05/23 電羊齋 東北アジア史 大木金太郎(著)・太刀川正樹(訳)『自伝大木金太郎――伝説のパッチギ王』 大木金太郎著・太刀川正樹訳『自伝大木金太郎――伝説のパッチギ王』講談社、2006年12月→講談社+α文庫、2011年2月 以下は『読書メーター』と『はてなハイク』に載せた感想を加筆修正したもの。 本書からは […]
2012/01/21 / 最終更新日時 : 2024/05/23 電羊齋 民族問題 ツェリン・オーセル『殺劫(シャーチェ)――チベットの文化大革命』 ツェリン・オーセル著、藤野彰/劉燕子訳『殺劫(シャーチェ)――チベットの文化大革命』集広舎、2009年10月 以下は昨年日本で読んでから書いた読書メモ。ずっとPCに保存したまま忘れていたが、加筆の上アップすることにした […]
2011/08/19 / 最終更新日時 : 2023/07/10 電羊齋 ロシア史 8.19クーデターでのモスクワ放送 今日は、ソ連共産党崩壊、ひいてはソビエト連邦崩壊の引き金となった、8.19クーデターから20年目の日。その時私は高校3年生。年がバレるなww 以下、記憶に基づいて書いているので、事実と異なる部分があるかもしれない。 […]
2009/10/29 / 最終更新日時 : 2023/07/21 電羊齋 中央ユーラシア史 トゥリシェンはマンモスの肉を食べたか? さて、この間ロシア関係のことを調べたついでに、満洲旗人トゥリシェン Tulišen(図理琛)のロシア旅行記『異域録』を読んだ。 トゥリシェンは康熙五十一年(1712)ヴォルガ河流域で遊牧するトルグート部(現在のカルムイク […]
2009/10/12 / 最終更新日時 : 2020/11/05 電羊齋 中央ユーラシア史 ある満洲貴族のロシア観 ひまな時に清代の筆記(随筆)『嘯亭雑録』をめくっていたら、ロシアについての項目が見つかった。著者の礼親王昭槤(しょうれん)(1776~1829)は、ヌルハチの次子礼親王ダイシャン(代善)の末裔で文才があった。 この項 […]
2009/05/20 / 最終更新日時 : 2021/01/28 電羊齋 八旗制度 西遷節 17日(日)、遼寧師範大学で行われたシベ(錫伯)族の西遷節に参加しました。 西遷節とは、乾隆二十九年(1764)に盛京(現在の瀋陽)地域に居住していたシベ族を徴募し、守備隊として新疆のイリ(伊犁、グルジャ)に移住させたこ […]
2009/04/02 / 最終更新日時 : 2024/05/23 電羊齋 八旗制度 村上信明『清朝の蒙古旗人――その実像と帝国統治における役割』 村上信明『清朝の蒙古旗人――その実像と帝国統治における役割』ブックレット《アジアを学ぼう》4、風響社、2007年 目次 はじめに 1 清朝史への関心の高まり 2 帝国統合の中核組織―八旗 3 蒙古旗人は「満洲」か、「モン […]
2008/11/26 / 最終更新日時 : 2024/05/23 電羊齋 八旗制度 歴史群像シリーズ『大清帝国――“東洋の獅子”の栄光と落日』 『大清帝国――”東洋の獅子”の栄光と落日』新・歴史群像シリーズ15、学習研究社、2008年7月 待望の清朝史の歴史群像シリーズ。 王朝の創始から康熙、雍正、乾隆の繁栄を経て、清末の衰亡へと至る歴史の概説、皇帝とそれを […]
2008/08/28 / 最終更新日時 : 2023/10/04 電羊齋 八旗俄羅斯佐領 白い八旗兵――八旗俄羅斯佐領――5 五、同化――その後のロシア人たち―― 乾隆年間以後、俄羅斯佐領のロシア人は次第に自らの習慣や言語を忘れ、他の満洲旗人たちと同様に漢文化へと同化していった。道光二十九年(1849)北京を訪問し、俄羅斯佐領のロシア人 […]
2005/09/05 / 最終更新日時 : 2020/11/14 電羊齋 八旗俄羅斯佐領 白い八旗兵――八旗俄羅斯佐領――4 四、ロシア人部隊の任務――通訳・翻訳・教師・偵察―― では、彼ら俄羅斯佐領のロシア人旗人たちは清朝のためにどのような任務を遂行していたのだろうか。八旗制度下での通常の兵役・課役以外では、主にロシア語通訳・翻訳者・教師や […]
2008/04/04 / 最終更新日時 : 2024/05/23 電羊齋 中央ユーラシア史 平野聡『大清帝国と中華の混迷』 平野聡『大清帝国と中華の混迷』興亡の世界史12、講談社、2007年10月(→講談社学術文庫、2018年) 本書は大清帝国が歴史上どういう意味をもつのか、現代の中国とどのようなつながりを持っているのか、そして中国と「中 […]
2008/03/01 / 最終更新日時 : 2014/02/28 電羊齋 中央ユーラシア史 火薬の密売について――『年羹堯奏摺』から―― 年羹堯満文奏摺 『年羹堯奏摺專輯』上、中、下(台北 国立故宮博物院 1971年12月) 滿文読解の練習のため翻訳。 直訳気味で少し読みにくいかもしれませんが、できるだけ原文に忠実に訳しました。 凡例: 原文中の改 […]
2008/02/11 / 最終更新日時 : 2008/02/11 電羊齋 東北アジア史 素素『流光砕影』 素素『流光砕影』大連出版社 2008年1月 本書は歴史的建造物を中心に、著者自身の見聞や体験を交えつつ、大連の波乱の近代史を語ったものである。 著者の素素女史は大連生まれの大連育ちで、大連の歴史的建造物のドキュメント […]
2007/09/30 / 最終更新日時 : 2021/01/28 電羊齋 中央ユーラシア史 準回両部平定得勝図 京都国立博物館蔵 最近発見しました。 こちらのページで閲覧可能です。 京都国立博物館 収蔵品データベース http://www.kyohaku.go.jp/jp/syuzou/index.html まず、「収蔵品 […]
2007/04/28 / 最終更新日時 : 2024/05/23 電羊齋 東北アジア史 クリスティー著・矢内原忠雄訳『奉天三十年』(上)・(下) クリスティー著・矢内原忠雄訳『奉天三十年』(上)・(下)、岩波新書、1938年11月 以前、大阪の古本屋で発見してすぐ購入したあと、長らく「積ん読」状態になっていたが、3月に帰国したさいに実家で「発掘」に成功。 ついこ […]
2007/03/03 / 最終更新日時 : 2021/01/28 電羊齋 満洲人 岳飛とウジュの子孫が握手 岳飞金兀术后人抛却祖辈恩怨 聚首共话团结(图) http://news.sohu.com/20070228/n248412141.shtml http://ha.people.com.cn/news/375/2007/0 […]
2007/02/21 / 最終更新日時 : 2023/07/21 電羊齋 満洲人 女真人と農業 女真族、すなわち後の満洲族にはつねに狩猟民族という冠が付く。 確かに女真人の生活において狩猟は重要な地位を占めていたが、必ずしもそればかりでは括れない。 まず、明代、現代の中国東北部(満洲、マンチュリア)東南 […]
2006/11/19 / 最終更新日時 : 2024/05/23 電羊齋 満洲人 入江曜子『溥儀――清朝最後の皇帝』 入江曜子『溥儀――清朝最後の皇帝』岩波新書(新赤版)1027、2006年7月20日 昨日読了。 溥儀の自伝『わが半生』の共同執筆者(ゴーストライター)李文達が利用できなかった日本側の史料と、溥儀の周りの親族・関係者 […]
2006/09/06 / 最終更新日時 : 2016/06/04 電羊齋 中央ユーラシア史 黒龍「噶爾丹統治時期準噶爾與清朝的貿易往來」 「噶爾丹統治時期準噶爾與清朝的貿易往来」黒龍 (『衛拉特研究』(烏魯木斉)2006年第2期 P11~P17 転載『複印報刊資料』明清史 2006.7 中国人民大学書報資料中心) ガルダン(噶爾丹)と清朝は大規模な […]
2006/08/26 / 最終更新日時 : 2024/05/23 電羊齋 中央ユーラシア史 杉山正明『疾駆する草原の征服者――遼・西夏・金・元――』講談社 中国の歴史08 杉山正明『疾駆する草原の征服者 遼 西夏 金 元』講談社 中国の歴史08 2005年(→講談社学術文庫、2021年) 最近、実家から送ってもらった杉山正明『中国の歴史08 疾駆する草原の征服者 遼 西夏 金 元』講談 […]
2006/06/04 / 最終更新日時 : 2021/01/28 電羊齋 東北アジア史 金州博物館(旧館) 今日、金州博物館を見学。 建物は日本時代のもので、かなり年季が入っている。 建物前には地元出身の満洲族の革命家である関向応(1902~1946)の騎馬像がある。 一階の入って左側の部屋には金州城の大型ジオラマが展 […]
2006/01/10 / 最終更新日時 : 2024/05/23 電羊齋 東北アジア史 『ノモンハン戦車戦――ロシアの発掘資料から検証するソ連軍対関東軍の封印された戦い ――』 正月に帰国した時に読んだ本。最近関東軍関係の本を色々読んでます。 見所は著者がロシアの膨大な公文書の山から発掘してきた、大量の写真や詳細な戦況報告、統計資料である。 なんといっても、これまで文章でしか読むことの出来 […]
2005/09/05 / 最終更新日時 : 2020/11/09 電羊齋 八旗俄羅斯佐領 白い八旗兵――八旗俄羅斯佐領――3 三、編成の背景 ――北の嵐―― では、ロシア人捕虜がなぜこれほどまでに優遇され、彼らの部隊すら編成されるにいたったのだろうか。その背景には、当時の清を取り巻く国際情勢が深く関与していた。 清とロシアが黒龍江流域で […]
2008/07/14 / 最終更新日時 : 2023/10/04 電羊齋 八旗俄羅斯佐領 白い八旗兵――八旗俄羅斯佐領――2 二、北京での生活――八つの旗の下で―― 次に、ロシア人への具体的待遇であるが、彼らは北京内城東北角、東直門内の鑲黄旗の居住地に位置する胡家圏胡同(『乾隆京城全圖』では「楜椒園衚衕」と表記(1)。現、ロシア大使館西側一帯 […]
2005/09/04 / 最終更新日時 : 2021/06/25 電羊齋 八旗俄羅斯佐領 白い八旗兵――八旗俄羅斯佐領――1 白い八旗兵――八旗俄羅斯佐領―― 八旗は清朝の発展に伴い、元来その主体であった満洲・モンゴル・漢三民族以外にもさまざまな民族を取り込んでいった。 比較的満洲人に近い東北アジアの諸民族、いわゆる「新満洲」(オロチョン […]