重点と力点
中国政府は今年に入ってから景気対策や経済対策を頻繁に打ち出している。
それはいいのだが、ネットや新聞で公開されている政策文書を読んでいると、「重点」を置くとか「注力する」、「力点を置く」(加大力度)がやたらたくさん出てくる。場合によっては1章、1節に2,3回出てくることさえある。
いったいどれが文章の「重点」なのか、何に「注力する」のかわけがわからない。やたら威勢がいいが、文章の焦点がぼやけてしまい何を言いたいのか全くわけがわからない。金をかけたCGやアクションシーンが5分に一回出てくるが、ストーリーが全く理解できない駄作映画と同じだ。
政府や官庁の全ての派閥(そしてその背景にある利益集団)に対して自分たちの「努力」を見せつけるためのアリバイ作りとしか思えない。
これでは政策を実行する現場も国民も戸惑うだけだろう。
官僚の作文というやつは万国共通のようだ。