積読で埋まる私の書斎へようこそ

今回は積読紹介 Advent Calendar 2025の14日目に参加させていただきました電羊齋 Talkiyan Honin Jaiです。

よろしくお願いいたします。

積読で埋まる私の書斎へようこそ

まずは、私の書斎兼作業部屋の「積読コレクション」をご紹介。
若い頃に東洋史研究者を目指して挫折した名残で、いまも趣味で東洋史、とくに清朝史をかじっています。
気づけば約30年の蓄積で、蔵書というか積読というか、まあ増えに増えました。写真に写ってない棚や、別室の本棚まで含めれば、さらにカオスです。
時たまそうした蔵書を利用してブログ記事を書いたりしています。

清朝史・東洋史史料、満洲語史料など、最上段ににゃんぷっぷー。可動式本棚正面、東洋史特に清朝史の史料、学術書がたくさん並んでいる。

左の写真は清朝史関連の満洲語史料、漢文史料がたくさん。図書館にも置いてないものが多く、泣きながら自腹で集めました(もちろん、個人で買える範囲で)。

右の写真は学術書ゾーン。はい、ほぼ積読です。ただし「必要なときに必要なページだけ読むための本たち」なので、これで正しいのです(と言い張る)。

『アジア歴史事典』と満洲語辞典などスチールラック本棚、主に東洋史の伝記など

左の写真は『アジア歴史辞典』・『アジア歴史地図』・『東洋史料集成』(平凡社、1959~1962年→1984年新装復刊)。
その下は満洲語・シベ語などの辞典・辞書などで、少数言語なので結構金と手間をかけて集めてます。最近は通販も発達しているので助かります。

右の写真は東洋史関連の伝記類。こちらもほぼ積読ですが、通読するというよりは「辞書的に使う」本が多いので、読んでなくても役に立っている(と自分に言い聞かせている)一角です。

 

さて、ここまでが「データベースとしての積読」。
以下は「読みたいのに読んでない積読」です。

読みたいのに読んでない積読

E・M・フォースター 著、西崎憲・中島朋子 訳『眺めのいい部屋』(ちくま文庫、筑摩書房、2001年)

E・M・フォースター 著、西崎憲・中島朋子 訳『眺めのいい部屋』(ちくま文庫、筑摩書房、2001年)

大学1回生で英文学の講義で取り上げられていた作品で、原書を買ったもののちんぷんかんぷん。
書名だけが鮮烈に残り、一昨年秋(2023年)の京都・百万遍知恩寺の古本まつりで日本語訳を発見して即購入。
……が、いまだ封印されたまま。

 

NHK-FM『ディスカバー・クイーン』製作班 編『ディスカバー・クイーン THE BOOK』(シンコーミュージック・エンタテイメント、2022年)

NHK-FM『ディスカバー・クイーン』製作班 編『ディスカバー・クイーン THE BOOK』(シンコーミュージック・エンタテイメント、2022年)

NHK-FMで2021年4月4日から2022年4月3日まで毎週日曜日(休止週あり)21:00-22:00に生放送された音楽番組『ディスカバー・クイーン』を書籍化した本。
放送はリアルタイムで聴いていて、毎週楽しかった思い出があります。
内容は濃くて面白そうなのですが、濃すぎてなかなか読み始めるきっかけがつかめないままです。

 

エドワード・W・サイード 著、板垣雄三・杉田英明 監修、今沢紀子 訳『オリエンタリズム』上・下(平凡社ライブラリー、平凡社、1993年)

エドワード・W・サイード 著、板垣雄三・杉田英明 監修、今沢紀子 訳『オリエンタリズム』上・下(平凡社ライブラリー、平凡社、1993年)

自分は「名前を知っているのに読めていない本」が多くて、この本もその一つ。
「オリエンタリズム」という概念はよく目にしますが、原典にはまだ触れられずにいます。近いうちに読み始めたいと思っています。

 

カート・ヴォネガット・ジュニア 著、浅倉久志 訳『タイタンの妖女』(ハヤカワ文庫、早川書房、1977年→2009年)

カート・ヴォネガット・ジュニア 著、浅倉久志 訳『タイタンの妖女』(ハヤカワ文庫、早川書房、1977年→2009年)

こちらも「名前を知っているのに読めていない本」です。
最初の方を少し読んでから、約2年間止まっています。難解な本は一語一句を理解しようとすると息切れするので、「エイヤッ」と勢いで読んだほうがいいのかもしれません。

 

宮紀子『クビライ・カアンの驚異の帝国――モンゴル時代史鶏肋抄』(叢書・知を究める 27、ミネルヴァ書房、2025年)

宮紀子『クビライ・カアンの驚異の帝国――モンゴル時代史鶏肋抄』(叢書・知を究める 27、ミネルヴァ書房、2025年)

モンゴル帝国のあれこれについて書かれた本。
ざっと内容を眺めてみましたが、内容がなかなか濃いので、まとまった時間を取ってじっくり読みたいです。

 

呉兢 著、石見清裕 訳注『貞観政要 全訳注』(講談社学術文庫、講談社、2021年)

呉兢 著、石見清裕 訳注『貞観政要 全訳注』(講談社学術文庫、講談社、2021年)

東洋で古くから帝王学の教科書とされてきた本です。
こちらも分量がありすぎて、読み始めるきっかけがつかめないままです。
自分は今のところ帝王になる予定はないですが、時間を取ってじっくり読みたいです。
もし自分が帝王になることがあれば、この本に基づいて善政を行いたいです。

 

梅原郁『文天祥』(ちくま学芸文庫、筑摩書房、2022年)

梅原郁『文天祥』(ちくま学芸文庫、筑摩書房、2022年)

南宋の忠臣、文天祥の評伝。
南宋末期の忠臣・文天祥の評伝です。
文天祥については概略的な知識しか持ち合わせていないため、じっくり読みたいと思いながら時間が経ってしまいました。

 

福間良明 著『司馬遼太郎とその時代――歴史と大衆教養主義』(中公新書 2720、中央公論新社、2022年)

福間良明 著『司馬遼太郎とその時代――歴史と大衆教養主義』(中公新書 2720、中央公論新社、2022年)

司馬遼太郎が没してからかなり経ちましたが、歴史好き、歴史研究者の間で司馬遼太郎とその作品は良くも悪くも話題になり続けています。
特に独特の「司馬史観」については今でもネット・SNSでいろいろ言われてますね。
実は、私自身は、司馬遼太郎の作品はあまり読んだことがなく、長編は『韃靼疾風録』を読んだぐらい。
そんなわけで、司馬遼太郎とその作品、そして「司馬史観」についてはよく知りません。そこで、本書を読んでみようと購入し、はや数年が過ぎました。
うーん。早く読まないと。

 

齋藤隼飛 編『野球SF傑作選 ベストナイン2024』(社会評論社、2024年)

齋藤隼飛 編『野球SF傑作選 ベストナイン2024』(社会評論社、2024年)

野球を題材にしたSFのアンソロジー。
こちらは2作品ほど読んで止まってます。

 

ガブリエル・ガルシア=マルケス(著)、鼓直(訳)『百年の孤独』(新潮文庫、新潮社、2024年)

ガブリエル・ガルシア=マルケス(著)、鼓直(訳)『百年の孤独』(新潮文庫、新潮社、2024年)

昨年買いましたが、難しそうなので全然読めてません。
さきほども書きましたが、こういう難解な本は勢いで「エイヤッ」と読み始めて、一息で読んでしまった方がいいのかもしれません。
決心がついたら読みます。

 

以上、積読本の一部をご紹介しました。
蔵書は増え続ける一方で、読む速度はなかなか追いつきません。

また読書が進みましたら、折に触れてご報告できればと思います。