2025年12月13日 土曜日 晴れ時々くもり 本との出会い
昨夜は「積読紹介 Advent Calendar 2025」の12月14日分の記事を書き、就寝したのは3時から4時頃。
今朝は二度寝、三度寝の末、起き出したのは12時だった。
朝食というか昼食はお茶漬け。
13時頃から歩いて洛中に入り、四条通の藤井大丸で開催されている「四条寺町デパ地下古本市」を見に行く。
今回の収穫は4冊。
法政大学沖縄文化研究所 編集『いくつもの琉球・沖縄像』法政大学国際日本学研究センター、2007年
私は大阪生まれの奄美人二世、というか奄美系大阪人なので、以前から自分のルーツにも近い琉球・沖縄関連の文献を少しずつ集めている。
本書ではタイトル通り、多層的な琉球・沖縄像が語られており、奄美に関する記述もけっこう多かったので購入。
岡村敬二『江戸の蔵書家たち』講談社選書メチエ 71、講談社、1996年
江戸時代の蔵書家たちを扱った一冊。
自分もいつかこの境地に至れたらなあ、などと思いつつ購入。


須川薫雄『日本の火縄銃』光芸出版、1989年
須川薫雄『日本の火縄銃』2、光芸出版、1991年
日本に現存する火縄銃と、その関連装備や用具をカラー写真で紹介した本で、火縄銃の実際の取り扱いや手入れ方法、さまざまな用具についても詳しく記されている。
修士課程の頃、清朝の鉄砲隊について調べていたこともあり、今でも銃火器関係の文献は少しずつ集めている。ただし、この分野の本は総じて高い。
本書も2冊セットで6000円だった。
今の時代、単に本を買うだけならネットで検索した方が早い。
それでも、今日のように思いがけない本との出会いがあるから、自分の目と足で古本を探すのはやめられない。
藤井大丸を出たあと、河原町通の丸善へ。
そこで、古勝隆一・竹元規人 編『中国学術を貫く視座――章学誠の可能性』(勉誠社、2025年)を購入。

古勝隆一・竹元規人編『中国学術を貫く視座――章学誠の可能性』勉誠社、2025年
章学誠(1738〜1801)は清代中期の史学者で、当時主流だった考証学とは一線を画し、独自の理論的学問を打ち立てた人物。
内藤湖南いわく「変わった学者」らしい。
名前は知っているものの、恥ずかしながら自分自身はよく知らない。
そこで今回、この本を買ってみた。年末年始に読むつもり。
今日はなかなかの散財である。
丸善を出て洛外の自宅へ戻る途中、三条京阪のブックオフの前も通ったが、さすがに「もうやめておこう」という理性が働き、そのまま帰宅。
いったん入ってしまうと、ついあれこれ買ってしまうので……。
かなり歩いて汗をかいたため、帰宅後はシャワー。
その後、部屋の本棚を整理し、本を並べ替えたりする。
18時頃、中国から日本の業者経由で古本が届いた。
烏雲畢力格(オヨーンビリグ)『十七世紀蒙古史論考』内蒙古人民出版社、2009年
ボルジギダイ・オヨーンビリグ氏の論文集で、修士時代に自分が扱っていた分野にドンピシャの論文が収められている。
当時利用していた史料に対する史料批判も行われており、これは見逃せないと思って注文した。
すでに絶版のため、中国の古本屋サイトで探し、日本の業者を通じて手配。
10月末に頼んで、今日ようやく到着した。船便なので、まあ仕方ない。
ざっとめくってみただけでも、なかなか読み応えがありそうに感じた。
今日はいろいろな本が手に入った日だった。
気分は最高。
夕食はカレー鍋。
その後はNHKオンデマンドで『落語 THE MOVIE』を流しつつ、ゆっくり飲む。


