昨年読んだ本――『読書メーター』より

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昨年2018年に読んだ本を読書メーターでまとめましたので貼っておきます。


2018年の読書メーター
読んだ本の数:35
読んだページ数:7464
ナイス数:327

新版 歴史のための弁明 ― 歴史家の仕事新版 歴史のための弁明 ― 歴史家の仕事感想
問題意識と主体性の重要さ、時間への意識、史料批判など、歴史を研究する上での心構えと技術について語る。たとえ話と挿話を多く引用しており、面白く読めた。
不幸なことに、著者の死により本書は未完に終わり、冒頭にある「パパ、だから歴史がなんの役に立つのか説明してよ」という問いの答えははっきりと示されないままに終わった。それは本書を読んだ我々が答えを出すべきなのだろう。
読了日:01月01日 著者:
マルク・ブロック
ライジングサン(14) (アクションコミックス)ライジングサン(14) (アクションコミックス)感想
本巻で特に印象的だったのは、新海さんの「苦しいのはそれが自分の本当の答えじゃあないからだ」という言葉。このシーンを読んで、自分は果たして「本当の答え」を見つけられているのだろうかと自問しました。あと、ドーランの塗り方は私もあんなふうに習ったなあと懐かしく思い出しました。いよいよクライマックスかというところで次巻へ。
読了日:01月06日 著者:
藤原 さとし
発達障害に気づかなかったあなたが自分らしく働き続ける方法発達障害に気づかなかったあなたが自分らしく働き続ける方法感想
発達障害の対処法、発達障害を抱えながら働いている人たちの事例が参考になった。メタ認知は自分も苦手なので、常に心がけていきたいと思った。
読了日:01月08日 著者:
高山恵子
図解 よくわかる大人のADHD図解 よくわかる大人のADHD感想
対処法がわかりやすくて参考になった。図解方式なので読みやすい。
読了日:01月08日 著者:
榊原 洋一,高山 恵子
自閉症スペクトラム 10人に1人が抱える「生きづらさ」の正体 (SB新書)自閉症スペクトラム 10人に1人が抱える「生きづらさ」の正体 (SB新書)感想
実は自分も軽度の自閉症スペクトラムなので、読んで思い当たる点や参考になる点が多かった。本書に載っていた対処法には、今まで自分が経験的に身につけていたやり方もあれば、知らなかったやり方もあった。
読了日:01月18日 著者:
本田 秀夫
宇宙の戦士〔新訳版〕(ハヤカワ文庫SF)宇宙の戦士〔新訳版〕(ハヤカワ文庫SF)感想
矢野徹の旧訳版は読んだことがあったので、新訳版も読んでみた。Amazonのレビューでは旧訳ファンからいろいろな意見が出ているが、自分の個人的感想としてはそれほど悪くはなかった。
読了日:02月03日 著者:
ロバート・A ハインライン
奇妙な敗北―1940年の証言奇妙な敗北―1940年の証言感想
歴史家マルク・ブロックによる1940年のフランスの対独敗戦に関する著作。50代という高齢を押して従軍したブロックの一軍人としての視点と歴史家としての視点の双方からフランスの敗因を分析。今読んでも興味深い指摘が多い。第一章では対独戦でのブロックの従軍記が記述され、第二章では軍事的角度からの敗因分析、第三章では政治・社会的角度からの敗因分析が行われている。
読了日:02月15日 著者:
マルク ブロック
〆切本2〆切本2感想
個人的には、野間宏「化物」がベスト。〆切に悩み、そうなるとわかっていながら原稿を承諾した自分を呪う。これ、まんま自分だww「締切りというのは全く日本の化物の一つである。」。水木しげると高橋留美子も良かった。
読了日:02月23日 著者:
森鷗外,二葉亭四迷,武者小路実篤,北原白秋,石川啄木,芥川龍之介,横溝正史,小林多喜二,丸山眞男,水木しげる,山崎豊子,田辺聖子,赤塚不二夫,高橋留美子,穂村弘,福沢諭吉,源氏鶏太,山本有三,ドストエフスキー,夢野久作,石川淳,山本周五郎,太宰治,松本清張,梅棹忠夫,安岡章太郎,井上ひさし,宮尾登美子,向田邦子,川上弘美,リリーフランキー,川上未映子,町田康,萩原朔太郎,滝井孝作,深沢七郎,五味康祐,小川国夫,吉村昭,校條剛,團伊玖磨,河野多惠子,五木寛之,片岡義男,堀辰雄
中国嫁日記 (七)中国嫁日記 (七)感想
羊!羊!羊いいよ!
内モンゴル編がやっぱり面白い。
書き下ろしも羊!そして感動。
読了日:04月01日 著者:
井上 純一
現代中国を知るための44章【第5版】 (エリア・スタディーズ8)現代中国を知るための44章【第5版】 (エリア・スタディーズ8)感想
中国の政治、経済、外交、社会のさまざまなトピックが合計44章にまとめられている。これを読めば中国について基本的なことはわかる。まずは自分の興味のあるトピックから読んでみるのもいいかも。出版年が2016年で、その後中国内外の情勢はさらに大きな変化を見せているので、そのへんは最近の本や報道でアップデートすべきだろう。
読了日:04月20日 著者:
藤野 彰,曽根 康雄
絶景本棚絶景本棚感想
本棚に各人各様の個性が現れていて面白い。自分もこういう空間を造ってみたいと思う。眺めているだけでも楽しい本。
読了日:06月11日 著者:

陰謀の日本中世史 (角川新書)陰謀の日本中世史 (角川新書)感想
保元の乱から関ヶ原まで、日本中世史における陰謀とされる出来事を紹介し、さらにそれらの出来事をテーマとした陰謀論を批判する。人が陰謀論的思考に陥りがちな罠をうまく解説できていると思う。特に「結果から逆算した陰謀論」には自分も常々疑問を覚えていたので、読んでいて我が意を得た思いだった。
読了日:06月17日 著者:
呉座 勇一
ライジングサン(15) (アクションコミックス)ライジングサン(15) (アクションコミックス)感想
なにもかもが懐かしい。
ポリッシャー^_^
確かに自衛隊では上手くなるなあ。
全ての訓練が終わってから、修了式までの、達成感と感傷が入り混じった独特の雰囲気が上手く描けているのも個人的にグッド!
読了日:06月29日 著者:
藤原 さとし
愛国奴愛国奴感想
ドロドロとした嫉妬と利権の虜となり、互いに争う「愛国者」たち。それぞれが強烈に「キャラ立ち」している。作中の色々と生臭い話は著者自身が経験したり、見聞したことなのだろうか。
読了日:07月01日 著者:
古谷経衡
バーナード嬢曰く。 (4) (REXコミックス)バーナード嬢曰く。 (4) (REXコミックス)感想
夏目漱石ネタと『注文の多い料理店』ネタは笑えたw、あと、自分も愛読書を風呂に持ち込んだりすることがよくあった(最近はやってないけど)。それと、ド嬢と神林さんはやっぱりいい感じだなあ~。
読了日:07月29日 著者:
施川 ユウキ
キミのお金はどこに消えるのかキミのお金はどこに消えるのか感想
個人的には、「信用」という概念の説明がわかりやすく、面白かった。解説マンガとして良くできていると思う。
読了日:08月07日 著者:
井上 純一
牟田口廉也 「愚将」はいかにして生み出されたのか (星海社新書)牟田口廉也 「愚将」はいかにして生み出されたのか (星海社新書)感想
常に強気であろうする真面目でプライドの高い「葉隠武士」牟田口が、不可解で非合理的な決断をしていく様子を見ると、人の命を預かる指揮官としては明らかに不適格。だが、その「不適材不適所」を生み出したのは昭和陸軍の派閥、人事、人間関係の問題であったことを本書は明らかにしている。特に盧溝橋事件とインパール作戦の双方で彼の上官となった河邊など、本来牟田口の暴走を止めるべき立場にある者たちが黙認、忖度という態度に終始しているあたりにそれを感じた。重い教訓だと思う。
読了日:08月09日 著者:
広中 一成
図説 室町幕府図説 室町幕府感想
各トピックについて見開き2ページまたは4ページの図解と本文で解説。それぞれよくまとまっていてわかりやすい。「地味」とされる室町幕府のイメージがつかみやすくなっている。
読了日:08月10日 著者:
丸山裕之
内モンゴルを知るための60章 (エリア・スタディーズ)内モンゴルを知るための60章 (エリア・スタディーズ)感想
日、中、露(ソ連)という大国に翻弄された歴史を持つ、複雑で奥深い内モンゴル。本書に紹介された歴史、文化、近代化、民族問題、環境問題などの様相はまさに現在の中国、そしてアジアが直面する問題の縮図といったところ。これまでの日本、中国、アジアの過去を振り返り、未来を展望する上で一読に値すると思う。読んでいて、目からウロコが落ちっぱなしだった。
読了日:08月15日 著者:
ボルジギン ブレンサイン
空母「信濃」の生涯―巨大空母悲劇の終焉 (光人社NF文庫)空母「信濃」の生涯―巨大空母悲劇の終焉 (光人社NF文庫)感想
高校時代に読んで以来の再読。戦時下の海軍を経験した著者ならではの興味深い秘話が多い。そして、本書全体に通底するのは戦死者への鎮魂。信濃は、戦局の逼迫により過酷な工期短縮を迫られ、やがて「未完成品」のまま出港し、多くの乗員とともにあっけなく沈没する。その生涯は海軍、そして当時の日本が抱えていた矛盾の反映。生き残った乗員たちのその後も切ない。
読了日:08月19日 著者:
豊田 穣
日本軍兵士―アジア・太平洋戦争の現実 (中公新書)日本軍兵士―アジア・太平洋戦争の現実 (中公新書)感想
「兵士の視点」に立ち、兵士たちを心身ともに極限まで酷使した日本軍の状況を描き出す。特に、重装備を背負った過酷な行軍、粗悪な軍靴、水虫、塹壕足により疲弊していく兵士の姿はただただ悲惨。兵隊にとって足は文字通り命綱。その命綱さえ保障できなかった日本軍とは何だったのかという思いが湧いてくる。
読了日:08月19日 著者:
吉田 裕
カルピスをつくった男 三島海雲カルピスをつくった男 三島海雲感想
「国民飲料」カルピスを創造した男、三島海雲の評伝。特に100年前の三島のモンゴル高原の旅の記録と著者による現代の内モンゴル取材とが一つに結びついていく記述が出色。三島も著者も現地のモンゴル人との人の縁に恵まれたといえる。良くも悪くも経営者らしくない生き方、家庭人としての三島、老境を迎えてもなお前に進み続ける戦後の三島、そしてその最期についてもよく取材して書かれている。
読了日:09月01日 著者:
山川 徹
天を相手にする: 評伝 宮崎市定天を相手にする: 評伝 宮崎市定感想
「日本橋下の水はテムズ川に通じ、江戸っ子の吸う空気は、パリジェンヌの吐き出した息である」(宮崎市定『東洋的近世』)。宮崎市定の歴史観を象徴する言葉であり、本書ではこの歴史観の形成過程がよくまとめられている。また、本書では宮崎の戦時中の時局・国策との関わりについても詳しく言及されており、特に海軍との秘密会合に関する内容が興味深い。それから個人的にはやっぱり『雍正帝』、『鹿洲公案』に関するエピソードが面白かった。やっぱりご本人は楽しんで書かれていたんだなあと。
読了日:09月16日 著者:
井上 文則
「満洲国」博物館事業の研究 (汲古叢書)「満洲国」博物館事業の研究 (汲古叢書)感想
博物館事業から見た満洲国。国立博物館(現遼寧省博物館)の展示内容からの「清朝色」の排除と奉天故宮博物館(現瀋陽故宮博物院)の閉鎖は、清朝最後の皇帝溥儀を執政・皇帝に推戴しながらも清朝復辟を否定した満洲国の実相を示しているとする指摘が興味深い。
読了日:09月23日 著者:
大出 尚子
北斗の拳 イチゴ味 9 (ゼノンコミックス)北斗の拳 イチゴ味 9 (ゼノンコミックス)感想
アミバさんが強い!カッコいい!本巻も夢の対決やってくれてて嬉しい。あとジャギさんが相変わらずめんどくさいww
読了日:10月11日 著者:
行徒妹,河田雄志,原哲夫
男の星座 全9巻 完結セット (ゴラクコミックス) [コミックセット]男の星座 全9巻 完結セット (ゴラクコミックス) [コミックセット]感想
梶原一騎の自伝的劇画にして絶筆。Kindleで読んだ。梶原一騎は男の自意識や嫉妬心を描くのがうまい。
読了日:10月20日 著者:
原田 久仁信 梶原 一騎
格闘士 ローマの星 コミック 1-3巻セット (格闘士ローマの星 )格闘士 ローマの星 コミック 1-3巻セット (格闘士ローマの星 )感想
Kindleで読んだ。ふくしま政美の画力はやっぱりすごい。主人公が燃え尽きず、ハッピーエンドとなるのは梶原一騎原作作品としては珍しい印象。
読了日:10月20日 著者:

乙嫁語り 10巻 (ハルタコミックス)乙嫁語り 10巻 (ハルタコミックス)感想
「私が好きなのはカルルクさんです。「強いカルルクさん」でも「男らしいカルルクさん」でもありません。信じられませんか?」。うおお!(感涙)。そしてスミスさんを追いかけてきたタラスさん。ホーキンズから語られるロシア南下の影。今後どう展開していくんだろう。
読了日:10月20日 著者:
森 薫
さいはての中国 (小学館新書)さいはての中国 (小学館新書)感想
地理的・社会的な周縁部を取材することで、中国という存在の輪郭を浮び上がらせた好著。「三和ゴッド」に見られる留守児童の問題、清代秘密結社との共通性。広州のアフリカ人たちの背景事情。内モンゴルのバブルと民族問題。習近平関連の革命史跡。新副都心計画。中国の進出著しいカンボジア。ラブドールに見る中国流イノベーション。政治に左右される慰安婦問題。左右両極端な日本人とばかり接し、日本認識が歪んだ「反日グランドマスター」などなど。
これらは一見突飛な事例に見えて、実は現代中国の縮図だということがわかる。
読了日:10月22日 著者:
安田 峰俊
Newsweek (ニューズウィーク日本版)2018年10/30号[ケント・ギルバート現象]Newsweek (ニューズウィーク日本版)2018年10/30号[ケント・ギルバート現象]感想
Kindleで読んでみた。よく調べてあり、読み応えあり。内容としては、保守論客ケント・ギルバートの作り方、本人インタビュー、読者層の検討。なんというか、安田氏が「出版界を席巻するケント・ギルバート現象」という記事の末尾に記した「寒々しい光景」という表現がぴったりな印象。本が作り上げられる過程もよく取材されている。そして、ケント・ギルバートの保守派言論人転向への立役者たちのケント観も興味深い。そのうちの一人はなんと「調教」とか「転びバテレン」という言葉まで使っている。
読了日:10月24日 著者:

大砲とスタンプ(8) (モーニング KC)大砲とスタンプ(8) (モーニング KC)感想
物語が急展開!アゲゾコ軍団が印象的。トボけたユーモアと登場人物たちのサラっとした乾いた死に方がソ連の戦争映画を彷彿とさせる。それでもマルチナさんは頑張る。そしてついに……。最後は驚愕の事態に!どうなるどうする?
読了日:12月21日 著者:
速水 螺旋人
乙嫁語り 11巻 (ハルタコミックス)乙嫁語り 11巻 (ハルタコミックス)感想
タラスさんの旅路というか恋路が愛おしい。ブランコのシーンが印象的。それにしても婚約者さんは本当にいい人。湿板写真だけど、記録を残せば、いつか誰かが役立ててくれる。学問とはそういうもの。序盤でちょこっと出てきたアミルさんも相変わらずかわええ~。やっぱりアミルさんは俺の嫁!
読了日:12月21日 著者:
森 薫
永楽帝―明朝第二の創業者 (世界史リブレット人)永楽帝―明朝第二の創業者 (世界史リブレット人)感想
永楽帝のコンパクトな伝記。永楽帝の生母が実は馬皇后ではなかったこと、靖難の役が中国南北の争いというよりも国軍を二分する争いであったこと、永楽帝の「インナーサークル型政権」の様相、「順逆の理」による対外関係など、档案史料と近年の研究による新たな知見が盛り込まれており、興味深く読めた。
読了日:12月25日 著者:
荷見 守義
満洲の戦後―継承・再生・新生の地域史 (アジア遊学225)満洲の戦後―継承・再生・新生の地域史 (アジア遊学225)感想
本書は、満洲国崩壊から中国の一地域「東北」への移行・再編過程に関する多くの論考を収録。中国共産党の革命史観でも日本側のノスタルジックな目線でもない現地視点に立つことに努めており、地に足の着いた内容。個人的に興味深かったのは朝鮮人移民の中国の少数民族朝鮮族への再編過程、中共による現地住民への大衆動員、大連人の植民統治の記憶、特に日本への重層的で複雑な心情を論じた論考等。一読推奨。
読了日:12月28日 著者:

図説 明智光秀図説 明智光秀感想
明智光秀について、フルカラーの図版・写真を多用しつつ、最新の研究に基づき多面的に紹介。近年の信長の「革命児」としての人物像見直しとともに光秀の人物像の見直しも進んでいることがわかる。畿内での政治・軍事両面でのマルチな活躍、丹波攻めにかなりの紙幅が割かれている。光秀について知りたいならまず座右に備えるべき本。
読了日:12月30日 著者:
柴 裕之(編著)

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