2025/12/06 / 最終更新日時 : 2025/12/06 電羊齋 東方録夢 東方録夢――第五回 「批評」と「自説の開陳」 批評という言葉を聞くと、どうしても思い返してしまう光景がある。ネット上では、「批評」と「自説の開陳」の区別がついていない文章を、驚くほど頻繁に目にするのだ。 たとえば書評。 本来なら、その本が語ろうとするテーマや構成を丁 […]
2025/12/05 / 最終更新日時 : 2025/12/05 電羊齋 東方録夢 東方録夢――第四回 「以上」と「以下」について このあいだ、ふとこんな動画を見かけた。 冒頭で「それ以上でもそれ以下でもない」という言い回しに軽やかなツッコミが入る。 たしかに、数学の世界に照らせば「それ以上でもそれ以下でもない」 状態など存在しない。数直線の上で居場 […]
2025/11/29 / 最終更新日時 : 2025/12/01 電羊齋 東方録夢 東方録夢――第三回 蔵書の盛衰と人生の店じまい 私は主に書店、古本屋、中国書専門書店、さらには中国の通販サイトなどでいろいろな本を買っている。 蔵書はますます増えるばかり。 そこで今回は蔵書の話を。 内藤湖南「蔵書家の話」、清水茂『中国目録学』(ちくま学芸文庫、202 […]
2025/11/23 / 最終更新日時 : 2025/11/23 電羊齋 東方録夢 東方録夢――第二回 情報カード 大学院の修士課程にいた頃、私は毎日のように史料と向き合っていた。情報カードに史料の内容を「史料別」や「項目別」に分けて書き出し、コピーした史料の必要な部分を切り貼りして整理し、並べ替える。最後にはワープロに入力してまとめ […]
2025/11/23 / 最終更新日時 : 2025/11/24 電羊齋 東方録夢 東方録夢――第一回 言語の底なし沼 さて、今回から本ブログの随筆「東方録夢」を書いていく。 思いつくままに書いていくので、内容も長短も不統一になると思う。 まず第一回目は「言語の底なし沼」について。 私は学部時代と修士課程時代に […]
2025/11/11 / 最終更新日時 : 2025/11/12 電羊齋 東方録夢 新しいブログ記事――「東方録夢」(仮) 私は今日で52歳の誕生日を迎えた。 そして大学入学時に第二外国語として中国語を選択し、さらに専攻として東洋史を選択して以来、中国とアジアと東洋史との関わりは34年にもなる。 子供の頃に見たカンフー映画なども含めればもっと […]