2024年2月20日 火曜日 くもり 確定申告作業と本など

またしても寝坊して9時頃まで寝てしまう。
規則正しい生活を取り戻さねば。

今日は確定申告作業。
数字をひたすら会計ソフトに打ち込んでいく単調な作業。

13時半頃、散歩がてら外出。
本屋に立ち寄り、ぶらぶらしていたら、ついつい長居をしてしまった。

本屋では2冊購入。
今月の本代はとっくに予算オーバーである。

兪敏浩編著『中国のリアル』(晃洋書房、2023年)と榊原洋史『奄美人入門ーー歴史と、その意識の形成』(南方新社、2023年)
『中国のリアル』ではいろいろなトピックから現在の中国人について映し出す。
まず第12章「中国社会における退役軍人――政治と経済の構造変化に翻弄される特殊な人々」(弓野正宏)に興味を引かれたのでざっと読んでみた。
中国の軍事については近年関心が高まっているが、中国社会における退役軍人について日本語でわかりやすく読める論考はなかなかない。
本論考を読めば、中国の退役軍人は、政治情勢、計画経済、市場経済化のなかで常に翻弄されてきた不安定な存在であり、また社会的弱者も多く、社会不安を引き起こしうる潜在的な治安維持対象(武器の取扱を知っているため)であり、同時に英雄扱いされるという数々の矛盾に満ちた存在であることがわかる。
ある意味、中国人民、中国社会の縮図ともいえる。
習近平政権は勇ましいスローガンを唱え、軍備を強化する傍らで、退役軍人への優遇策も行い始めているが、さてどうなるかというところだろう。
自分も元陸上自衛隊で、世間から隔絶され、それなりに安定した隊内生活から社会の荒波にこぎ出してそれなり苦労してきた人間なので、なんというか、「わかる」気がする。

『奄美人入門ーー歴史と、その意識の形成』は、本屋でタイトルを見かけ、「「奄美人」、「入門」?なんやそれは?俺は奄美人二世やけど」と思って買った本。
この本にもあるように奄美って沖縄と一緒にされがちなんだよなあ。もちろん文化的、言語的、地理的に近くて、親しみもあるけど、やっぱり奄美人意識も当然ある。
本書はそうした「奄美人意識」の近代における形成の歴史を語ったもの。かの『想像の共同体』に想を得たものらしい。
そして奥付の発行日を見ると、奄美群島日本復帰70年記念日である2023年12月25日だった。

兪敏浩編著『中国のリアル』(晃洋書房、2023年)榊原洋史『奄美人入門ーー歴史と、その意識の形成』(南方新社、2023年)

帰宅後、20時頃までひたすら数字を会計ソフトに打ち込み続けた。
明日も確定申告作業の予定。