読書記録(2014年5月)

 今回も「読書メーター」の「まとめ」機能を使用して生成したブログ用記事を掲載。生成したブログ記事は、フォントは本ブログの体裁に合わせてメイリオに変更し、その他行間隔等を適宜修正した。
 5月は4月よりはややましだが、ゴールデンウィークを除き、全然読書はできなかった。「積読本消化強化月間」は実らず!

 6月こそは!と言いたいところだが、今月もいろいろ忙しくなりそうだし……。

 

2014年5月の読書メーター
読んだ本の数:3冊
読んだページ数:829ページ
ナイス数:18ナイス

超高速!参勤交代 (らくらく本)超高速!参勤交代 (らくらく本)の感想
5 日以内に江戸に参勤交代しろという悪辣な老中の無理難題に、個性的で腕に覚えのあるキャラクターたちが力を合わせ、知恵と勇気で立ち向かう。自分はこういう知恵と勇気で強大な敵に立ち向かうストーリーが大好きなんですよねえ。文章のテンポもよく、文字通り超高速!で読破しました。
読了日:5月3日 著者:土橋章宏

王朝から「国民国家」へ  清朝崩壊100年 (アジア遊学 148)王朝から「国民国家」へ 清朝崩壊100年 (アジア遊学 148)の感想
辛亥革命につき、中華(漢人)からの視点と周縁部からの視点の両面から捉え直し、さらに日本人の辛亥革命観の推移、辛亥革命から現在までの100年間にわたる労働者階級の変遷についても紹介する。辛亥革命の相対化、辛亥革命の歴史上の位置づけの再考を行う上で示唆に富む論説が多い。そして、本書からは、中国はいまだに辛亥革命が目指した「国民国家」の形成過程にあり、それが国内外での数々の軋轢を生んでいることがわかる。
読了日:5月5日 著者:楊海英編

織田信長 (人物叢書)織田信長 (人物叢書)の感想
『信長公記』及び信長発給文書並びに先行研究を元に、信長は「英雄」や「革新者」などではなく、自らの「分国」拡大のため状況に応じた実利的な政策を行っていただけであることを地道に記述する良書。検地・軍役制度の整備ではむしろ時代遅れな面もあったという。また、文書上の「天下」という言葉の持つ意味の変化についての考察も面白かった。そして、信長への頑強な抵抗と外様家臣の度重なる謀反は一門・譜代重用、信長への絶対服従という信長の戦争、分国支配のあり方が生み出したもの、つまり信長自身が招いたものだとする著者の指摘には納得。
読了日:5月6日 著者:池上裕子