おわびとお知らせ

 現在、本ブログの2009年7月22日の大連での部分日食の記事が人気記事となっておりますが、当記事において、日食の観察方法につき、誤った方法を紹介している箇所がありました。

 記事の該当箇所は次の通りです。

(日文)

今日の中国や大連は日食の話題でもちきり。

大連では部分日食で、大体60%ぐらいの日食。

うちの近所でも、黒ペンキをスプレーしたガラス片やネガフィルム,レントゲン写真の黒い部分を通して日食を観賞してる人がたくさんいた。

私たち夫婦も、以前嫁が撮影したレントゲン写真の一番黒い部分を切り取って、臨時の日食メガネに。

(この観察方法は危険です。真似しないで下さい!)

(中文)

今天的中国和大连、无论到哪里都谈日食的话题。

大连的日食是“日偏食”,大概60%的日食。

我家附近也有很多人用喷黑漆的玻璃片或者照相底片,X光片的黑色部分来鉴赏日食。

我们夫妻也把老婆拍过的X光片的最黑色的部分剪下来,做成临时的日食镜了。

(这个观看方法很危险。请不要模仿!)

 黒く塗ったガラス片、ネガフィルム、レントゲン写真等は赤外線・紫外線のカットが不完全であり、これらを用いて日食を観察すると目に傷害を生じます

  涂黑的玻璃片或者照相底片,X光片等不能完全遮断红外线和紫外线,因此使用这些东西观看日食会对眼睛造成伤害。

2012年5月21日 金環日食を安全に観察しよう(国立天文台)(PDF)
(2012.5.18閲覧)
http://naojcamp.mtk.nao.ac.jp/phenomena/20120521/doc/for-educator-color-v2.pdf

2012年金環日食日本委員会:(2012.5.18閲覧)
http://www.solar2012.jp/

 誤った情報の拡散を防止するため、当記事はいったん非公開とします。

 みなさまに大変なご迷惑をお掛けいたしましたことを深くおわび申し上げます。

 2012.5.18 
 管理人 電羊齋

おわびとお知らせ” に対して4件のコメントがあります。

  1. 通りすがり@日本 より:

    子供の頃はロウソクでススを付けたガラスを使ったもんじゃがww
    レントゲンフィルムが患者さん(?)に行き渡っていて笑った。インフォームドコンセント。
    昔の日本じゃ貰った事が無い。今の日本じゃパソコン画面かプリントアウト。
    (お医者様のご託宣を鵜呑みにする日本人と、ブツがないと信用しない中国人?)
    いずれにせよ、波長による反射・減衰効率を設計できるようになったという
    科学の勝利でしょうか?

    1. 電羊齋 より:

      私の母も子供の頃はロウソクでススを付けたガラスで観察したそうで、中国でもその方法で観察する方が多いようです。
      (ただ、最近の研究によると、これも上に挙げた方法と同じく、良くない観察方法のようです)
      中国ではレントゲンフィルムは持ち帰り可能です。
      2009年の記事を書いたときは、近所の方も上に挙げた方法で観察していた方が多く、自分も何の気なしに記事に書いてしまいました。
      今日ブログを見ると、いきなり人気記事になってるので、念のため非公開とし、新たにこの記事を載せました。

  2. 龍心 より:

    いつも御世話になります。翻って考えてみると、自分も小学生の時に、当時の校長先生が天体観測の専門家でしたので、ガラスを黒くして見た覚えがあります。目がやられたかなと言う実感は当時なかったですけど、もともと小学生時代から眼鏡をかけていましたので、あまり気にもとめなかったのかもしれません。

    1. 電羊齋 より:

      以前は日本でもその方法が主流だったようですね。
      検索してみると、ガラスにススをつけたり、黒く塗ったりした場合、色ムラが出やすく、赤外線・紫外線を完全には防げないのでおすすめできないということでもあるようです。
      専門家の指導があればあまり心配はいらないのかもしれません。

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