2025年7月19日 土曜日 晴れ時々くもり 作業と本など

昨夜は、22時からネット上の映画鑑賞会(ウォッチパーティ)「トンチキ映画と名作映画を交互に見る会」に参加。
今回はトンチキ映画『シャーコーン!呪いのモロコシ鮫』を見る。
まあ、ひどい映画ですな。ストーリーが複雑で、そこへ持ってきてシーンとシーンのつながりも悪く、いらないシーンも多くて間延びした展開。
登場人物たちの行動、一つ一つのシーンも理解不能で意味不明。頭の中に「?」マークが何十個も並んでしまった。
サメのCGや模型も安っぽいし、撮影のクオリティもダメダメ。
見ていてめちゃくちゃ長く感じたし、途中で寝落ちしそうになった。
ひさしぶりに本当の意味で「トンチキ」な映画を見てしまった。

ウォッチパーティのチャット欄には「??????」というコメントが並んでいた。

 

2時頃に就寝。

今朝は9時頃に起床。

洗濯機を90分コースで回しながら朝食をとり、10時頃から作業開始。
10時台に洗濯物を干し、空いた洗濯機に洗濯物を入れ、また90分コースで洗濯開始。

11時頃に猛暑の中近所のスーパーまで買物に出かける。
あまりにも暑いせいか、セミも鳴いていない。
今夜の夕食用の食材と昼食用のざるそばなどを購入して帰宅。

昼頃に2回目の洗濯が終わったので、洗濯機から洗濯物を取り出してベランダに干しに行ったら、10時頃に干した洗濯物がもう乾いていた。まだ90分ちょいやぞ!
恐るべき猛暑!

13時過ぎにスーパーで買ってきたざるそばを食べる。

Mastodonのタイムラインを追っていると、相変わらず参政党の話題。

思うに、参政党の憲法草案を見てると、明治憲法がまともに見える。明治憲法は、少なくとも近代憲法の「体裁」は備えているから。
参政党の憲法草案やら主張を見て「戦前回帰」というけど、それは大きな間違い。あれは「戦前未満」。戦前日本の法制、人権の水準にすら遠く及ばない。
ああいう政党が支持を得ているのを見ると本当に頭が痛くなる。

ちなみに、私は外国人と思われて英語で話しかけられたことがある。いわゆる「濃い顔」をしているから。
そして発達障害当事者でコミュニケーションが苦手。
まあ、「日本人ファースト」でいう「日本人」からは真っ先に外されそうだなあと。

こんな記事を目にした。

外国人を受け入れるということは ロシア出身の関西人が問う覚悟(朝日新聞 浅倉拓也2025年7月18日 21時00分)
https://digital.asahi.com/articles/AST7L2PXLT7LPTIL002M.html?iref=comtop_7_05

ブラスさんのインタビューにもあるように、「外国人を受け入れる覚悟」は、日本人の側にも求められている。
現場の通訳・翻訳者として、私は日本人と外国人の間に立ち、何度も板挟みに遭ってきた。
だからこそ実感をもって言える。外国人に文句を言う前に、日本人としての「受け入れの準備」はできているのか、と。
受け入れの準備もできていないのにたくさん外国人を受け入れておいて、いざ外国人と関わるのが面倒になったら文句を言うとはどういうことだ。

また、こんな記事も目にした。

「排除されかねない」 広がる“日本人ファースト”へのリアルな不安(毎日新聞2025/7/19 06:00(最終更新 7/19 06:00)2691文字)

https://mainichi.jp/articles/20250718/k00/00m/040/209000c

記事の有権者の声に絶望感を覚える。
デマはリアルな差別を生む。
差別は暴力。罰則あるヘイト禁止規定を一日も早く設けるべきだろう。

それから、記事にもあったけど、ネット特にYouTubeのデマにだまされる中高年って多いんだよなあ。
自分で情報を見つけて、自分で幅広く取捨選択しているつもりで、実はアルゴリズムに操られ、自分が好む狭い範囲動画ばかりをおすすめされる。
それだから、自分では「勉強しているつもり」になっているのが始末に負えない。
自分の最後の勤め先でもそんな人を見てきた。なんか陰謀論、疑似科学、トンデモ、民族差別その他あらゆる差別、ヘイトスピーチの見本市みたいな人だった。職場でもそんな動画ばかり見てた。
たぶん今頃は参政党の支持者になってるんだろうなと思う。

 

14時頃、昨日東方書店に注文した本が到着。
やっぱり宅配便会社のシステムはありがたい。流通センターで働いている人たち、トラックドライバーの人たちに感謝したい。
自分も昔とある宅配便会社の流通センターでバイトしていたので、その苦労はわかるつもり。
ドライバーさんも横で見てて大変そうだったし。

それから17時頃まで作業。
ちょうどキリのいいところまで終わったので、本日の作業はここまで。

 

本日東方書店から届いた本は以下のとおり。

  • 『史学雑誌』第百三十四編第五号「2024年の歴史学界――回顧と展望」史学会、2025年
  • 趙彦昌『清代瀋陽城市記憶研究』人民出版社、2023年
  • 柿沼陽平 監修『中華風ファンタジー創作のためのイラスト図解中華後宮事典』河出書房新社、2025年
  • 李声能、范一鳴、楊菁、于明霞『崇政殿研究』天津大学出版社、2022年

『史学雑誌』第百三十四編第五号「2024年の歴史学界――回顧と展望」史学会、2025年趙彦昌『清代瀋陽城市記憶研究』人民出版社、2023年。表紙デザインは清代の檔案史料(文書史料)を背景に瀋陽故宮の大政殿の写真を載せているもの
柿沼陽平 監修『中華風ファンタジー創作のためのイラスト図解中華後宮事典』河出書房新社、2025年。表紙には中国の皇后、皇帝などのイラストあり。李声能、范一鳴、楊菁、于明霞『崇政殿研究』天津大学出版社、2022年。表紙写真は瀋陽故宮崇政殿内部の写真。天井近くには「正大光明」の扁額が掲げられ、中央の玉座とその周りにはきらびやかな装飾が施されている。

どの書籍も内容がぎっしりと詰まっており、特に『崇政殿研究』は写真や実測図が豊富。
また、1920年代に日本の研究者が作成した以下の図面も収録されている。

  • 「奉天城大内宮闕配置図」(伊藤清造「奉天大内宮闕建築研究報告書・上下編」(『満洲建築協会雑誌』5輯4号 大内宮闕建築研究号、1925年))
  • 伊藤清造 編『奉天宮殿建築図集』(洪洋社、1929年)に掲載された実測図

伊藤清造「奉天大内宮闕建築研究報告書・上下編」(『満洲建築協会雑誌』5輯4号 大内宮闕建築研究号、1925年)を検索してみると、ウェブサイト『日本の古本屋』にて発見したが、かなりの高値(国会図書館には未収)。

『満洲建築協会雑誌』 5輯4号 大内宮闕建築研究号(日本の古本屋、2025年7月19日閲覧)

https://www.kosho.or.jp/products/detail.php?product_id=375769441 

伊藤清造 編『奉天宮殿建築図集』(洪洋社、1929年)は国会図書館デジタルコレクションにて無料で閲覧可能。

伊藤清造 編『奉天宮殿建築図集』,洪洋社,昭和4. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1192450 (参照 2025-07-19)

 

あと、『[2025年版]東方書店おすすめ 中国を学ぶための入門書・ガイドブック』(東方書店の無料パンフレット、WEB版もあり)がありがたい。

『[2025年版]東方書店おすすめ 中国を学ぶための入門書・ガイドブック』東方書店、2025年(無料パンフレット)

『[2025年版]東方書店おすすめ 中国を学ぶための入門書・ガイドブック』(WEB版、2025年7月19日閲覧)

https://www.toho-shoten.co.jp/kbook/catalog/nyuumon.html

新刊案内もなかなか面白そう。

東方書店の新刊案内冊子、神崎多賀子『ライラックの花 香るころ――中国語を生涯の友として』(東方書店、2025年)が表紙に掲載されている

 

まあ、今日も書いてきたように、今の世の中はどうにも面白くない。
だが、だからこそ、粛々と学び、仕事に励み、本を読み、知と力を蓄えてゆくしかない。

今の心境は、魯迅「自嘲」の一節そのまま。

躱進小樓成一統,管他冬夏與春秋。
小さな楼閣に籠もり、自分だけの小さな天下をつくる。外が冬でも夏でも、春でも秋でも、関係ないさ

どんな時代でも、生き延びること。
一歩ずつでも、匍匐前進でもいいからひたすら前に進み、前だけは見据えていたい。