2025年10月5日 日曜日 雨のちくもり 低気圧と読書
10時頃起床。
内容はよく覚えていないが、妙な夢を見たという感覚は残っている。
今日は低気圧のせいか朝から頭が痛くて重いし、身体も少しだるい。
五苓散と頭痛薬を飲み、ブランチとしてスナックパンを食べる。
それからFediverseとmixi2とThreadsを巡回。
昼食はアルミ鍋のすき焼き風うどん。
だしがなかなかおいしかった。
昼食後椅子に座ったまましばらく寝た。
午後から夕方にかけて読書。
まず、昨日から読んでいた芦沢央『おまえレベルの話はしてない』(河出書房新社、2025年)を読了した。
棋士としての夢を目指していたはずが、いつの間にか焦りと辛さと不安にさいなまれ、成績は伸び悩び、研究会にも誘われない芝。しかし将棋を辞めることはできない。楽しかったはずの将棋が楽しくなくなっていき、道を見失いそうになる。
一方、棋士としての夢を捨てて弁護士として成功をおさめるが将棋に囚われている大島。
二人の視点が交錯し、また枝分かれしていく。
将棋ではないが、自分も若い頃に夢を追いかけたが、焦りと辛さと不安にさいなまれる日々で、やがて挫折したので、二人の独白を読んでいるとまるで自分のことのように思えた。
文字通り心に「刺さった」作品。
次に、半分ぐらいまで読んでいた加藤徹『後宮――殷から唐・五代十国まで』(角川新書、2025年)を読了。
中国の後宮や後宮制度の歴史というより、後宮をめぐる人物たちを中心とした歴史といったところ。
今回は前半ということで五代十国までで、各時代についてバランス良く取り上げている。
また、時代ごとの変化にも触れており、昔から「同じことの繰り返し」に見られがちな中国史が実はそうではないことを示している。このスタンスは良いと思う。
さらに、各人物の強烈なエピソードには興味を引かれるし、趙高非宦官説など近年の研究による目新しい話題も取り入れていて面白かった。
そして、関連の中国、日本の古典文学作品、ドラマ・映画も取り上げられているのも良かった。
そうこうしているうちに日が暮れた。
秋のつるべ落としというが、最近はすっかり日が短くなった。
ついこの間まで夏で、19時頃まで明るかった気がするのだが。
さて、夕食にするか。