2023年7月22日 土曜日 晴れ時々くもり 缶詰生活
昨夜は早く寝るつもりだった。
だが、寝る前にちょっと読書するつもりが、その本の内容にグイグイ引き込まれ、結局一気に新書一冊を読了してしまった。
感想を読書メーターに投稿して、気がついたら夜中の2時半頃。
読んだのは、大木毅『歴史・戦史・現代史――実証主義に依拠して 』(角川新書、2023年)。
堅実な内容で、しかも読みやすい文章。実証主義に依拠した歴史への向き合い方が語られている。
特に印象的だったのは旧軍・自衛隊に通底する「教訓戦史」の問題点への指摘。
すなわち戦史から自らにできる規定の方針を補強する実例を戦史から探し、そこから、己のドクトリン、戦略・作戦・戦術を肯定する論理を導くというもの。
これは歴史に接する一般人も陥りがちな落とし穴だと思った。
歴史から自分にとって都合のいい例を探し出して自説の正当化に用いることは、著者も本書で繰り返し批判しているし、社会においてもいくらでも見られる話。
最初から「正解」を決めておいて、歴史から都合のいい例を探しだし、手前勝手な「結論」や「教訓」を引き出すのは、「教訓戦史」だけでなく、歴史修正主義にも共通している。
著者もそれに触れているが、昨今またぞろ話題になっている「ナチスはいいこともした」はその代表例だろう。
本書はそれらに警鐘を鳴らす書でもある。
また、日本における軍事史研究の現状についても語られており、参考になる。「広義の軍事史」、「狭義の軍事史」と「古い軍事史」、「新しい軍事史」に関する解説は参考になる。
感想(読書メーター)
https://bookmeter.com/reviews/115020642
3時前にようやく就寝。
12時頃に起き出す。
13時頃から20時台まで仕事。
今日は細かい文字のチェックが多くて目が疲れた。
午後にヨドバシカメラから『ラストエンペラー 特別版』が届く。
時間を取ってじっくり見てみたい。
今日は結局外出せずじまい。
7月に入ってからは特に多忙で、家に閉じこもって仕事をしていることが多い。
缶詰生活。
どうせ缶詰するなら山の中の温泉旅館がいいなと妄想しつつ仕事をしている。
城崎温泉がいいかな?
(現状では自宅で温泉風の入浴剤を使うことぐらいしかできないけど……)
明日も明後日も仕事。
やれやれ。