読書記録(2016年3月)
毎月「読書メーター」の「まとめ」機能を使用して生成したブログ用記事を掲載。
生成したブログ記事は、フォント・行間隔及び書名・副題の文字間隔等を適宜修正。
3月分のまとめを「読書メーター」のサイトで生成するのを忘れていましたので、テキストのみ手動で貼り付けます。
3月は7冊読みました。
冒頭の乙女ゲーネタでのっけから爆笑。愛が重いよw(特にシュウ)。サウザーとハンの夢の対決はなかなか読みごたえあり。あとターバンのガキ強すぎだろf^_^;)
3月12日読了
万暦帝、張居正、申時行、海瑞、戚継光、李贄らさまざまな人物の生涯を通じて、明末社会の病根――徳治主義(及びそれがもたらす人治主義)を克明に描き出している。時代遅れとなった建国以来の法制度、現実離れした徳治主義の下、それぞれの立場で問題解決に努力した彼ら。だが、彼らは現実の問題が深まれば深まるほどに力を失い、明末社会は結局のところ「仁義道徳」という息苦しい精神論に依存した徳治主義へと傾斜していく。そして息苦しさだけが強まり、問題は解決しない。さて、現代の我々は明代中国に比べ、どれだけ進歩しているのだろうか。
3月12日読了
米朝落語が好きなので一読。米朝師匠ご自身の半生、上方落語の衰退と復興、広範な交友関係、関西文化についてわかりやすく書かれている。読みやすく、それでいて深い知識に裏付けられた文章で、読後感は極めて良好。それから、師匠の口演のマクラやクスグリでよく使われたネタもあちらこちらに載っていて、読書中思わずニヤニヤしてしまった。
3月19日読了
火薬の発明と世界への伝播、特に欧州への火薬の伝播とその影響について詳しい。火薬や火器は戦争を根本的に変えただけでなく、その高コストと運用の難しさが豊富な財源、整備された官僚機構を要求し、小国は淘汰され、新たな国家や帝国が生み出された。多くの事例が紹介されており参考になる。引用部分の注や参考文献リストがないのが最大の欠点か。それから本文中の「火器帝国」(例としてオスマン帝国、ムガル帝国などが挙げられている)という概念の定義についてもう少し詳しく知りたいところ。
3月24日読了
個人的に共感したのは北京の什剎海の遊園でお茶を飲みながら、庶民の人間観察をするところ。実に楽しそうに書いている。私も中国の公園でいろんなことをしている庶民をボケーっとしながら観察するのが一番好きだ。紫禁城や長城よりもよほど楽しい。本書に見られる芥川の中国伝統文化への深い愛情と生の中国への不平不満は、日本人の中国観の典型的パターン。だがそうした相矛盾した文章の中でもキラリと光る観察眼や文才はさすが芥川というべきか。
3月26日読了
戦闘訓練と体力練成。基本的な流れは自分が経験したものと同じ。訓練の中で実際の状況をイメージすることと「バカになる」ことは自分も繰り返し言われました。それから、自分も含めてだけど自衛隊に入って来た人たちは確かにいろんなものを背負ってました。それだけに本巻は心にグッとくるものがありました。
3月28日読了
清洲会議の心理戦。勝家とお市様の掛け合いが面白い。お市様のまんざらでもない表情が良い。三好笑岩も印象的。そして長宗我部元親登場。
3月28日読了