2020年11月16日 晴れ 11月17日 晴れ 「日本人が失った◯◯」
昨日は忙しくて日記をつける余裕がなかった。
昨日は早起きして近所の河川敷を散歩し、帰宅後ゴミを出す。
午前中に原稿一件を納品。
午後から次の原稿に取り掛かり、夜中の一時半ごろに一通り終わる。
それからカップ麺で夕食を摂り、入浴し、結局4時前にようやく就寝。
今日は12時すぎに起床。
昼食後、散歩に行こうかとも思ったが、原稿の納期が16時だったので、先に原稿の最終チェックを行った。
昨夜しっかり校正したつもりだったが、ミスを発見。やはり時間を置いてチェックしたほうがミスが見つかりやすい。
チェックを終え、15時頃納品。
その後、翻訳会社とメールのやり取り、明日から取り掛かる仕事の準備などを行った。
18時前に散歩にでかけ、18時半ごろに帰宅し、着ていた服を洗濯機に放り込んでから入浴。
体を洗ってから湯船の中で2、30分ほどKindle読書。
ここ数日風呂の中で読んでいるのは山田風太郎『戦中派闇市日記』(小学館文庫)。山田風太郎の昭和22~23年(1947~48)の日記。
日記によると、このころの山田風太郎は医学を学びつつ探偵小説を積極的に投稿し、作家として原稿料がもらえるようになった。日記の内容を見ても、興味の対象が徐々に小説執筆へと移ってきているのがわかる。江戸川乱歩ら作家との交流も盛んになってきている。日記に記された読書内容もミステリーが増えており、なかでもアガサ・クリスティーを高く評価しているのが面白い。
「山田風太郎」というペンネームもこのころから使い始めたらしい。
風呂から上がり、紙の日記をつける。
Twitterで炎上していたcakesのホームレス関連の記事を読んでみた。
ばぃちぃ「ホームレスを3年間取材し続けたら、意外な一面にびっくりした」(2020年11月17日閲覧)
https://cakes.mu/posts/31615
昔、発展途上国の貧しい人々の暮らしを見て「日本人が失った笑顔」とかのたまった人たちと筆者の姿が重なる。テレビ画面の中の彼らも今回のホームレスと同じく「気さく」で、工夫して健気に暮らしていた。我々日本人は豊かになったが失ったものが多い、彼らに学ぼうというわけだ。日本が世界第二位の「経済大国」だったころ、そんなテレビ番組が盛んに放映されたものだ。それは結局の所、今回の記事と同じく、貧しさの問題に深く切り込むのではなく、自分たちは豊かな側にいながら貧しい人々の生活をのぞき見て、珍奇なエンターテインメントとして消費するものでしかなかったのだが。
そんな消費の仕方が今や貧しい日本人に向けられるようになったのかと思うと、非常に感慨深いものがある。
あの頃の「発展途上国」は急速な経済成長を遂げ、日本はといえばずっと足踏みをしている。
日本脱出の日、2025年11月11日まであと1820日。