無能な働き者
なんつうか、ネトウヨや自称リアリストが言う「無能な働き者」って、現首相の高市氏のことを言うんじゃないかなあ。
外交で要らん騒ぎを起こしたり、あちこちで要らんことを言ったり、国民生活をほっぽり出してどうでもいいことに精を出している。
そして、「身を切る改革」や「寝てない」ことを自慢にしたりするあたり、高市氏本人は一生懸命働いているつもりなんだろうなあ。
今の国会、ひいては今の日本でそんなことをしている余裕があるんだろうかと思う。
なんというか、「責任政党」としての自民党はもう終わったなと感じる。自民党の賞味期限というか歴史的役割はもう終わっていると思う。
「今回の中国側のねらいについて、中国の政治外交史を研究する東京大学大学院の川島真教授は「中国は、日本のほうが現状を変えようとしていると内外に宣伝し、日本がやるなら中国も変えてよいという方向に利用する雰囲気が明らかに見えつつある。これを機に言論を盛り上げて、自分にとって有利な方向性に持っていこうとしている」と分析しています。」
https://news.web.nhk/newsweb/na/na-k10014976431000
相手が「現状を変えようとしている」と宣伝し、それを口実にして、それなら中国が反撃するぞと現状改変に乗り出すのが中国の常套手段。尖閣問題、南シナ海問題、そして台湾問題などでよくみられる現象である。高市氏はそのカードを中国に与えてしまったと言える。
それに道義的な問題や中国のメンツの問題は別にして、日本の「手の内」すなわち「台湾有事」の際には米軍を支援して自衛隊も介入するかもしれないと言ってしまったことにより、中国側の計算を単純にさせてしまったという一面もある。以後、中国はそれに基づいて政戦両略を立ててくるだろう。「あいまい戦略」は中国側を刺激しないという外交上の効果だけでなく、中国側の計算を複雑にさせるという安全保障上の効果もあったのに、高市氏は両方とも台無しにしてしまった。特に後者の安全保障上のダメージは地味に大きい。
こうなった以上は、中国が振り上げた拳を降ろすまで、気長にゆっくり説得するしかないな。
そして、その一方で日本も国内外に台湾海峡の現状維持を宣言し、理解を求めつづけるべき。
……と言っている間に、中国は自国民の日本渡航を避けるよう呼びかけ始めた。
まあ、この問題が落ち着くには最低半年や一年は覚悟した方がいい。
天下国家のことを考えていると、ただでさえ不調なメンタルがさらに下降してしまうのでとりあえずこの辺にしておく。