関東旅行記――4日目 2024年5月31日(上) 神保町めぐり
この日は朝から雨。
10時頃に御茶ノ水の宿を出て、銀行でお金を下ろして、歩いて神田神保町へ。
ひさびさの神保町なので雨の日でもウキウキ気分。
いそいそと神保町へと歩く。
まず東方書店へ。
満洲語辞書・関連書、清朝史関連書と中国東北を題材とする小説作品集を購入。
購入書は次の通り。
- 竹越孝・斯欽巴図(スチンバト)編『『一百条』系諸本総合対照テキスト』(II)(好文出版、2023年)
- 竹越孝・斯欽巴図(スチンバト)編『『一百条』系諸本総合対照テキスト』(III)(好文出版、2024年)
- 福田昆之編『補訂満洲語文語辞典』(FLL、2008年)
- 荘吉発訳注『清語老乞大訳注』(文史哲出版社、2014年)
- 荘吉発校注『《満蒙漢合璧教科書》満文選読校注』(文史哲出版社、2019年)
- 荘吉発編訳『満語童話故事』(文史哲出版社、2004年)
- 新藤篤史『清朝皇帝とモンゴル僧――清朝前期のモンゴル統治と仏教政策』(風間書房、2024年)
- 遅子建『東北故事集』(人民文学出版社、2024年)
諭吉が複数枚飛んで行った……。
これも「運悪く」自分の趣味にぴったりの本を見つけてしまったからである。
心の中の天使がやめろと叫んでいたが、買わずに後悔するより買って後悔したほうがいい。
購入冊数が多くなってしまったので、お店の方に自宅への発送を頼んだ。
東方書店を出て、内山書店で中文の古本を物色し、いくつか興味深い本を見つけたので購入。
帰宅してからわかったことだが、実は自分の蔵書と一冊かぶっていた。うーむ。
その後、いろいろな古本屋をぶらぶらした。文系だけでなく、理系専門の古本屋もあった。科学史関連の本もあったが、今回は予算の都合上購入しなかった。
古本屋めぐりの途中で某ファストフード店で食事。
本当は有名な牛肉麺のお店で食べたかったのだが、ちょうど昼飯時で混雑していたので、今回は諦めた。
内山書店での収穫は次の4冊。
- 『新疆兄弟民族民間故事選』(新疆人民出版社、1979年)
- 『簷曝雑記(〔清〕趙翼 撰) 竹葉亭雑記(〔清〕姚元之 撰)』(中華書局、1982年)
- 孫邦 主編『吉林満族』(吉林人民出版社、1991年)
- 武斌 主編『清瀋陽故宮研究』(遼寧大学出版社、2007年)
大雲堂書店で大城立裕『琉球の英傑たち』(プレジデント社、1992年)を購入。自分は奄美ルーツなので、奄美・沖縄関連本を少しずつ集めている。
それから、一誠堂書店で前から欲しかった稲葉岩吉『光海君時代の満鮮関係』(大阪屋号書店、1933年→国書刊行会、1976年(復刻版))を購入。
もっとも、最近の朝鮮王朝・後金(清朝)関係についての研究は稲葉氏の時代から格段に進んでいるようだが、研究史を振り返る意味でも読んでおきたい本。
カバンが重くなってきたので、郵便局に行き、これらの本を自宅に発送してもらった。
それから地下鉄と西武線を乗り継ぎ、ベルーナドームへ向かった。
この日の残りの出来事については「下」で書くことにする。
(長くなったので上下編に分けます)