2024年10月の読書メーター

10月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:1265
ナイス数:92

ミライライフライ(1) (アフタヌーンKC)ミライライフライ(1) (アフタヌーンKC)感想
中国の「北清大学」(北京大学がモデルか)の学生舒念がドキュメンタリーを撮るために奮闘。後輩が入水自殺を図る。受験戦争を勝ち抜いて大学に来ても将来は保証されていない。中国の最高学府であっても大学中退者も多い。取材をすれば大学生と庶民たちの生きづらさが浮かび上がる。そして至る所にある監視カメラと警察という監視社会で不満を漏らす隙すらない。「閉塞感」の一言。そして、私はこの漫画のあらすじをとある中国人の友人に説明したら「有的是」(当たり前だ、ありふれている)と言われた。どないせえっちゅうんじゃ!と叫びたい!
読了日:10月01日 著者:雨田 青


積ん読の本積ん読の本感想
12人の著名な積ん読家たちのインタビュー。読書遍歴、読書への考え方、積ん読への考え方がみんな違ってみんな面白い。個人的には山本貴光氏の「本は自分の関心事が物の形を取った、知識のインデックスみたいなものなので、必要になったときに読めばいい」という考え方に共感する。また小川公代氏の語る、女性は男性に比べ自分の時間と空間を確保すること自体が困難だという事実には本好きとして考えさせられた。そして管啓次郎氏の「積ん読は恐れなくていい。本は読めないものだからです」という言葉には力づけられた。
読了日:10月06日 著者:石井千湖


日本のなかの中国 (日経プレミアシリーズ)日本のなかの中国 (日経プレミアシリーズ)感想
中国人が中国語だけで生活できる「エコシステム」、「経済ネットワーク」が日本で形成されていることを多方面での取材で明らかにしている。そして、その背景にはSNS、ネットの発達で在日中国人同士、中国人と母国がつながりやすくなったことがあると指摘している。日本にいるのに中国社会の論理、政治を持ち込む人がいたり、中国人の間で富裕層・中間層・庶民層といった多層化が進んでいることなど興味深い内容多し。一方で、日本社会に溶け込む努力をする中国人も多いことにも触れられている。面白いルポルタージュ。
読了日:10月06日 著者:中島恵


無能の鷹(8) (KC Kiss)無能の鷹(8) (KC Kiss)感想
本巻が最終巻とは残念。ロボットの話が面白い。鷹野さんは不思議でしかも魅力的なキャラだったなあ。そして鶸田君をはじめとして、周りを少しずつ変えていた。独特な面白さを持った作品だった。
読了日:10月12日 著者:はんざき 朝未


マンガでよくわかる! 発達障害の人が見ている世界マンガでよくわかる! 発達障害の人が見ている世界感想
発達障害当事者の自分としては、定型発達(「普通」の人々)から自分がどう見えているのかがわかった漫画。これを参考に世の中に「アジャスト」していきたいと思った。
読了日:10月16日 著者:


女の園の星 1 (フィールコミックス)女の園の星 1 (フィールコミックス)感想
女子高という「女の園」に勤務する「星」先生と同僚たちと生徒たちの物語。淡々とした描写ながら独特のなんとも言えない味わいがありジワジワくる面白さがある。特に学級日誌の話とクラス犬セツコの話と観察日記の話が面白かった。
読了日:10月20日 著者:和山やま


女の園の星 2 (フィールコミックス)女の園の星 2 (フィールコミックス)感想
「クワガタボーイ」、「うどんまん」、「タペストリー」の話が特に好き。日常にありそうでありながらシュールなところもあり、なぜかジワジワくる独特な味わいのギャグ。登場人物では小林先生と漫画家志望の子がいいなあと思う。そして高校生独特のノリと空気感には星先生同様「あの頃に帰りたい」と思った。
読了日:10月20日 著者:和山やま

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