ブログ開設20周年

本日、2025年5月3日。本ブログは開設から20周年を迎えました。
これまでご覧いただいたすべての皆さまに、心より感謝申し上げます。

最初の記事は、2005年5月3日に投稿したこちらでした。

「二つ目のブログはじめました」

当時、私は中国遼寧省瀋陽にある遼寧大学に語学留学しており、瀋陽のとあるアパートで生活していました。

瀋陽故宮大清門(2004年4月撮影)

2005年の春頃、ちょうど個人ブログの開設が流行し始めていたこともあり、エキサイトブログで初めてのブログを立ち上げてみました。
ブログのタイトルは「瀋陽は涙を信じない」(現在は削除済)で、私の好きな映画『モスクワは涙を信じない』にちなんで名づけたものです。

しかし、その同じ頃に中国国内でインターネット規制が強まり、エキサイトブログへのアクセスができなくなってしまいました。

そこで目をつけたのが、当時人気のあった「MSNスペース」というサービスです。
「MSNスペース」は多言語対応で、中国語簡体字や満洲語のメーレンドルフ式ローマ字による特殊文字でも文字化けが発生しなかったため、利用を決めました。

2005年5月3日に「MSNスペース」で本ブログをスタートし、タイトルは
「瀋陽は涙を信じない 沈阳不相信眼泪 Mukden yasa i muke be akdarakū」
としました。

このうち「Mukden yasa i muke be akdarakū」は、「瀋陽は涙を信じない」の満洲語訳です。
ただし、開設当初は満洲語表記に誤りがあり、「Mukden yasa i muke be akdakū」となっていました。
このミスに気づいたのは翌年2月、ある清朝史研究者の方からご指摘をいただいたときでした。今思えば、なんとも情けない話です。

なお、2005年の秋頃からは、ハンドルネームを「電気羊」から「電羊斎」へ変更しました。
当時、「電気羊」という名前を使用している人が非常に多かったためです。
少し考えを巡らせて、「電羊斎」というハンドルネームを思いつきました。
その後、正字体である「電羊齋」へ変更し、さらに満洲語訳である「Talkiyan Honin Jai」(「電羊齋」の直訳)も考案して、現在に至っています。

MSNスペースで開設したブログは、サービス終了に伴い2010年秋にWordPress.comへ移転。2011年11月に独自ドメイン https://talkiyanhoninjai.net/ を取得しました。
2014年2月に、レンタルサーバーへ引っ越して、現在の本ブログに至っています。

現在は、さくらインターネット株式会社のレンタルサーバーを利用し、WordPressのシステムをインストールして運営しています。
レンタルサーバーとはいえ、他のサービスに依存しない「おひとり様ブログ」「おひとり様サイト」といった雰囲気で運営しています。

これまでに、誤操作で記事を消してしまったり、セキュリティを厳しく設定しすぎて自分自身がロックアウトされてしまったり、プラグインの不具合で突然ブログにアクセスできなくなったこともありました。

また、長年にわたり移転や改装を繰り返してきたことに加え、さまざまなプラグインやプログラムを組み込んでいるため、今では無計画に増築された古い屋敷のような状態になっています。
その影響で、時折思いもよらない不具合が発生します。
古い記事では画像が消えていたり、表示が崩れていたりすることもあります。

アフィリエイトや広告についても、何度か挑戦してみましたが、うまくいかず最終的には諦めました。
書評記事で書影を表示する目的でAmazonのアフィリエイトを利用していた時期もありますが、収益は多くても月数百円程度で、サーバー代にはとても足りませんでした。
さらに、最近ではAmazonの書影が正しく表示されなくなったため、アフィリエイトリンクはすべて削除しました。
楽天アフィリエイトにも挑戦しましたが、うまく機能しませんでした。
Google広告の導入も試みましたが、審査に通らず断念しています。

ブログのタイトルもこれまでに何度か変更し、現在は
「電羊齋雑記 Talkiyan Honin Jai hacingga ejebun」
に落ち着いています。
「hacingga ejebun(ハチンガ・エジェブン)」とは、「さまざまな記録」という意味です。

なお、2011年初め頃からはTwitterにのめり込み、本ブログの更新が滞っていました。
しかし、Twitterが次第に「修羅の国」と化し、イーロン・マスク氏による買収以降、その傾向がさらに強まったため、一昨年8月、ついにTwitterのアカウントを完全に削除しました。
それをきっかけに、本ブログへと回帰するようになりました。

このブログには、中国遼寧省瀋陽での留学生活、大連での仕事生活、帰国後の紆余曲折、出会いと別れ、喜怒哀楽、そして現在に至るまでのさまざまな軌跡や思いが綴られています。
今読み返してみると、「よくもまあ偉そうなことを書いていたなあ」とか、「この時期は本当にどん底だったなあ」といった感慨が湧いてきます。
とにかく、「いろいろあったなあ」としみじみ感じる今日この頃です。

今後とも、本ブログをどうぞよろしくお願いいたします。

2025年5月3日
電羊齋 拝