2020年11月1日 日曜日 晴れのちくもり ZOOM学会など
今朝は7時頃に目が覚めたが、8時半頃まで布団の中で夢うつつ。
起き出してから少し散歩とストレッチ。
『中国史史料研究会会報』第9号が届いていたので、早速読む。
今号も面白い。
特に佐藤信弥「中国時代劇の世界 第10回『ムーラン』に求められた勇気」が出色。中国時代劇・武侠小説における民族問題、歴史認識問題(渤海の問題など)への姿勢、中国なりの配慮・ポリコレ、そして映画『ムーラン』の問題点についてよく紹介されており、大いに参考になった。
10時から夕方まで、今年はZOOM開催となった東洋史研究会を観る。
途中でAmazonから荷物が届いていそいそと取りに行く。
今年は興味深い発表が多く、大いに刺激を受けた。
やはり学問、研究というものにできる限り接していたい。
自分はプロの研究者ではない一歴史愛好家にすぎない。最前線で研究を続ける研究者の方々をプロ野球の一軍選手だとすれば、自分は育成選手あたりで終わった人間で、野球を忘れられずに草野球を続けているといったところだろう。
ただ、良い「草野球選手」すなわち歴史愛好家になるには、学問、研究の最新の成果を吸収することをおこたってはならないと考えている。
今日は「大阪都構想」の住民投票日。20時のNHKの報道によれば、出口調査では賛否はほぼ拮抗とのこと。
自分は数年前「足での投票」で大阪を捨てた。住民投票の結果にかかわらず、もう大阪は行くところまで行くだろう。
そして、もはや手遅れと思えるほどに、大阪は食い荒らされている。維新の言う「既得権益」とは維新自身である。
江戸時代の大坂、そして戦前の「大大阪」時代、戦後のある時期までは、大阪って粋でシックで知的で文化的な街だった。少なくともそういうイメージだった。
それが戦後のある時期から「コテコテ」、「がめつい」などというデフォルメされた大阪人イメージが広がり、大阪人自身も元々そうだったと思い込んでいる。
維新のような反知性的でヤンキー的態度、加えてそのくせ権威権力にすり寄る態度を「反権力的」な「本音」としてもてはやし、「既得権益と戦っている」、「意気込みがある」と勘違いするようになったのはその帰結だろう。
自分は「大坂」と「大大阪」の遺風を忘れず、良心ある誇り高き大阪人でありたいと思っている。
本来の大阪・大阪人は決して維新のような人間ではない。
大阪の外から、いつか大阪が本来の姿を取り戻すことを祈っている。
日本脱出の日、2025年11月11日まであと1836日。