「平和主義?」
中国語の罵倒語は種類が非常に豊富。
この点では日本語は中国語に遠く及ばない。
街角やネット上にあふれる罵倒語や悪態を見たり聞いたりするにつけ、その種類の豊富さには驚くばかり。何十,いや何百種類とある。
日本語の罵声ですぐに思いつくのは「アホ、バカ(野郎)、死ね、カス、ボケ、しばくぞ、おまえのかあちゃんでべそ」ぐらいなもんである。
それで口喧嘩が延々と続く。どんどん悪態が湧き出てきて、いつまでたってもネタが尽きない。
自分もたまに口喧嘩の現場に出くわすが、中国人の「三寸不爛之舌」には正直呆れるのを通り越して感心さえしてしまう。
初めて中国に来たころは私自身「中国人はホンマにはしたない連中やな」と思っていた。だが最近、はたと悟った。
これは中国人の「長所」なのだ!
口喧嘩からつかみあいの喧嘩に発展する時間が非常に長いし、お互いに罵り疲れていつのまにか解散ということもある。
日本だったら、口で一通り罵り合ったら、その後すぐつかみ合い、どつき合いに発展する。
暴動などは別にして、自分が見た限りでは、中国では掴み合いの喧嘩が割合少ない気がする。
してみると、中国語の罵り言葉が豊富なのは一種の「平和主義」なのかもしれない
君子动口不动手!
君子は口は動かすが、手は出さない。
中国の有名なことわざである。
“「平和主義?」” に対して2件のコメントがあります。
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「三寸不爛之舌」、「君子動口不動手」……ここまで中国の人文を深く察知する電羊斎さんに脱帽します。
考えてみればそうですね、興奮する時に、言葉で言い表せ切れない分、つい行動に出してしまうのが、人之常情です。
仕方なく、治安のために、日本語の罵倒語が増やそう。コラッ、くそババ、畜生……などのほかに。
>糠漬け 様
いえいえ、まだまだわからないことだらけです。
日本語は中国語から多くの言葉を取り入れましたが、罵倒語ももっと取り入れるべきだったかも(笑)
>仕方なく、治安のために、日本語の罵倒語が増やそう。
それもいいかも!