2023年7月10日 月曜日 くもりのち雨 仕事と本など

10時頃起床。
身体的、メンタル的な調子を整えるため、あえて朝寝坊した。

昼頃から20時すぎまで仕事。
先週から取り組んできた原稿のチェックと推敲を一通り完了。
明日午前中にもう一度日本語訳文を読み通してから納品する。


午後、Amazonからいろいろ本が届く。

仕事の合間の休憩時間に『Voice』8月号(PHP研究所、2023年)の新連載「「中国嫌い」のための中国史」(安田峰俊)を読む。
第一回は唐を扱っている。
まず冒頭で、日本人は、自分たちの頭の中にある歴史上の中国と同時代の中国との大きな落差にしばしばとまどうことを取り上げている。
だが、中国はやはり同じ中国であり、いろいろな例を挙げつつ、現代中国もやはり前近代の過去との連続性を意識し、利用しているとしている。
そして、唐の「拓跋国家論」への中国の学者による批判などを例に、歴史が生々しい政治的な意味を持ちうる存在であるとも指摘している。

なかなか面白くて読みやすい内容。
中国の前近代史と現代中国の連続性を否定しがちな「中国嫌い」にこそ読んでほしい。
今後の連載が楽しみ。

ところで、日本においても「南北朝正閏論」を巡る紛糾から現在の日中・太平洋戦争を巡る歴史観・歴史修正主義など歴史が政治的なマターとなることは珍しくない。
そして、中国においてもそれは例外ではない、いやむしろ日本以上にその傾向が強いというべきだろう。
自分が院生時代に専攻していた清朝史・清代史はなおのことその傾向が強い。
なぜなら現在の民族問題、隣国との関係の問題をはじめ、現在の中国の問題の多くは明清時代に端を発しているからだ。

まあ、安田氏の文章では直接日本の話題には触れていないとはいえ、やっぱり日本の事例にも引きつけて考えてしまう。
我々にとって、中国と中国の歴史はやはり鏡となる存在なのかもしれない。

他にも『地球の歩き方 台湾』2023~2024年版(株式会社地球の歩き方、2023年)も届く。
20数年ぶりに『地球の歩き方』を買った。
パラパラめくっているだけでも楽しい。
台北故宮博物院は一度じっくり見学してみたい。
実はひさびさに中華圏に行ってみたいと思っている。
まだ具体的に日程は決めていないが。

『Voice』8月号と『地球の歩き方 台湾』2023~2024年版

『ベースボールマガジン』8月号「中西太と西鉄ライオンズ」(ベースボールマガジン社、2023年)も届いた。
私は西鉄ライオンズの遺臣。
西鉄ライオンズがあった時代にはまだ生まれていなかったが、父から西鉄野武士軍団の伝説の数々を聞かされて育ったから。
自分にとって西鉄ライオンズは神々のような存在。
とりわけ中西太にはいろいろな伝説がある。いやほんとすごいんですよ!
読むのが楽しみ。

『ベースボールマガジン』8月号「中西太と西鉄ライオンズ」

他にもいろいろ本が届いた。
また積ん読が増えてしまった……。