天理参考館と天理図書館

ひさしぶりにブログを書く。

今月は仕事が増え出して忙しい。
先々週から先週は文字通り目が回るほどの忙しさだった。
先週金曜日になんとか一段落つき、11月26日土曜日に天理へ小旅行。

天理参考館で開催されている「中国古典名品展」を見るために、朝から電車を乗り継ぎ、約2時間かけて天理市へ。
駅から天理大通りの長いアーケードを歩き、天理教本部前に出て、付近の天理参考館に到着。
開館時間まで少し間があったので、参考館前のベンチに座って適当に時間をつぶす。

天理参考館

天理参考館(2022年11月26日撮影)

まず1階、2階の常設展を見学。常設展はなかなか興味深い内容。
昔の北京などの幌子(看板)の展示、台湾原住民に関する展示、インドの影絵芝居などなど充実していた。

また、天理教信者の北米・南米への移住と伝道の歴史に関する展示は特に興味深かった。

次に3階の「中国古典名品展」を見学。展示点数は少なかったがどれも貴重な名品で「眼福」という言葉がピッタリだった。
自分のお目当ての『準回両部平定得勝図』とその原画『準回両部平定得勝図草稿』は連作のうちの1枚を展示。
原画の方には満文が記された黄色い付箋が随所に貼られていた。地名、人名だろうか。

 中国古典名品展(天理図書館ウェブサイトより)

https://www.tcl.gr.jp/exh/exh-5753/

 その後3階の考古学の展示を見て、それからもう一度「中国古典名品展」の『準回両部平定得勝図』と『準回両部平定得勝図草稿』をじっくり目に焼き付けた。

エレベーターで1階に戻り、「中国古典名品展」の図録を購入して参考館を出た。

 

参考館を出て、少し歩いて天理図書館へ。大学院修士課程時代に清代の漢籍を調べに来た時以来、約25年ぶりの再訪。
早速カード目録でその時調べていた清代の漢籍を探し出し、館員さんに出してもらい、閲覧室で閲覧。
天理図書館は清代以降の漢籍なら事前申請なしで閲覧できる(貴重書は除く)。
気がついた点を持参の情報カードに書き込む。懐かしい作業。
この史料、実は当時すでに影印本も出ていたのだが、院生時代は当初それを知らずに天理図書館まで行って直接清代の刊本に当たったものだった。
結果的に有意義だったともいえる。
今回もやはり実際の漢籍を見て、確認して、触ってみる機会が欲しかった。

天理図書館

天理図書館(2022年11月26日撮影)

それからとある有名な研究者の書写した史料(これも影印がある)を見る。その研究者がその史料をどう見たかに興味があったから。

閲覧の途中で館内ツアーにも参加。普段見られないところも見られて、これまた眼福。

16時半の閉館時間までじっくり堪能した。

 

閉館後、元来た道を天理駅まで歩き、また電車を乗り継ぎ、2時間ほどかけてようやく帰宅。